
ドバイワールドカップデーで行われる、芝12ハロン王者決定戦「ドバイシーマクラシック(Dubai Sheema Classic)」。
今年のドバイシーマクラシックには、2022年年度代表馬イクイノックスと昨年の覇者シャフリヤールが参戦し、日本馬のワンツーも期待できる注目の一戦となりました。
この記事では、主要ブックメーカーの単勝オッズと注目馬のご紹介、さらに競馬歴約20年のライターによる、本記事限定の大胆予想もお届けしていきます!
ドバイシーマクラシック2023の概要
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レース名:ドバイシーマクラシック
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日程:2023年2月25日(土曜日)
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出走時間:日本時間26日1時00分(現地時間25日20時00分)
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場所:ドバイ・メイダン競馬場
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格付け:国際G1
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距離:芝2410m
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賞金総額:600万USD(約8億円)
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1着賞金:348万USD(約4億6,700万円)
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出走可能数:フルゲート16頭
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出走条件:サラブレッド北半球産4歳以上、南半球産3歳以上
ドバイシーマクラシック2023の結果
- 1着:イクイノックス
- 2着:ウエストオーバー
- 3着:ザグレイ
- 5着:シャフリヤール
- 6着:ウインマリリン
1番人気に推された日本馬・イクイノックスが好スタートを切ると、そのまま逃げる予想外の展開となります。
手応え十分で直線に向かうと、持ったままで後続を突き放し、そのまま2着のウエストオーバーに3馬身半の差をつけ、レースレコードで圧勝するという衝撃のパフォーマンスを披露しました。
この勝利により、イクイノックスは132ポンドという芝部門の世界1位のレーティングを獲得しており、世界最強クラスの評価を手にしています。名実ともに世界のトップホースとなったイクイノックスの今後のレース選択に大注目です。
なお、JRAでは単勝1.4倍と断然人気だったイクイノックスですが、ブックメーカー・bet365では単勝2.5倍もついており、JRAより遥かに良いオッズで払い戻しを受けることができています!
【Bet365のイクイノックス単勝オッズ】
【JRAのイクイノックス単勝オッズ】
ドバイシーマクラシック2023の出走馬と予想オッズを比較
ドバイシーマクラシック2023に出走予定の各馬の単勝オッズを、ブックメーカー各社のオッズで比較してみましょう。
馬名(英語名) | bet365 | betway | betwinner | スポーツベットアイオー |
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*イクイノックス(Equinox) | 2.37 | 2.2 | 2.375 | |
モスターダフ(Mostahdaf) | 5.0 | 4.5 | 5.0 | |
ウエストオーバー(Westover) | 6.5 | 6.0 | 6.5 | |
レベルスロマンス(Rebel’s Romance) | 9.0 | 9.0 | 7.5 | |
*シャフリヤール(Shahryar) | 9.0 | 9.0 | 9.0 | |
ボタニク(Botanik) | 13.0 | 15.0 | 13.0 | |
*ウインマリリン(Win Marilyn) | 15.0 | 13.0 | 10.0 | |
ザグレイ(Zagrey) | 26.0 | 26.0 | 21.0 | |
ロシアンエンペラー(Russian Emperor) | 26.0 | 26.0 | 21.0 | |
ドバイフューチャー(Dubai Future) | 34.0 | 51.0 | 34.0 | |
セニョールトーバ(Senor Toba) | 34.0 | 51.0 | 34.0 |
オッズは3月19日現在のものとなります。
*は日本馬です。各馬の詳しい情報は後述しています。
スポーツベットアイオーのオッズは現時点ではまだ公開されておらず、レース直前に公開される予定となっています。
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関連情報:ブックメーカーで馬券を購入する方法
ドバイシーマクラシックに賭けられるブックメーカー
ドバイシーマクラシックにベット可能なブックメーカーの中でも、特におすすめできるサイトを3つ厳選してご紹介します!
BET365(ベット365)
Bet365では、連勝系の馬券を購入できることに加え、複数のレースの馬券を組み合わせて、高額の勝利金を目指せるアキュムレーターベットも搭載しています。
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購入できる馬券の種類:単勝、複勝、イーチウェイ、馬単、3連単
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ライブストリーミング配信:有り
※ 視聴したいレースに単勝/複勝70円相当(またはイーチウェイ35円)のベットをすることで視聴できます。
スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)
スポーツベットアイオーでは、レース出走各馬のデータが豊富に用意されており、各馬の戦績一覧はもちろん、血統や馬場状態ごとの成績などの情報が入手できるので精度の高い予想ができます。
また、オッズが優良な点もおすすめポイントです。
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購入できる馬券の種類:単勝、上位2位プレイヤー(2着以内に入れば的中)、複勝
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ライブストリーミング配信:無し
ベットウィナー(Betwinner)
ベットウィナーは競馬の取り扱いのある他サイトと比較しても、圧倒的なレース数が取り扱われています。
海外競馬マニアの方には特におすすめできるブックメーカーです。馬券の種類は単勝のみとなりますが、オッズが優良な点も見逃せません。
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購入できる馬券の種類:単勝
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ライブストリーミング配信:無し
ドバイシーマクラシック2023の予想
- ◎イクイノックス
- ◯シャフリヤール
- ▲レベルスロマンス
- △モスターダフ
- △ウエストオーバー
- △ウインマリリン
本命はイクイノックス
昨年はわずか4走ながらその内容がとにかく濃く、天皇賞(秋)・有馬記念優勝、皐月賞・日本ダービー2着ととんでもないパフォーマンスを見せてくれました。
特に昨秋の2戦が圧巻で、天皇賞(秋)で見せた強烈な瞬発力、有馬記念で見せた機動力は完全に異次元レベル。
今の状態では凡走のイメージは思い浮かばず、今回のメンバーに入っても主役級であることは間違いありません。
持ち前の切れ味と機動力が遺憾なく発揮できそうなドバイの芝はイクイノックスにとってベストな舞台と言えるため、能力を発揮することができれば勝利に一番近い存在と言えるのではないでしょうか。
対抗はシャフリヤール
昨年のドバイシーマクラシックでは、好位から運ぶ積極的なレースで見事に勝利し、日本ダービー馬として初の海外G1制覇を達成しました。
芝12ハロンのレースにめっぽう強く、G1のレースに4回出走し2勝2着1回3着1回と抜群の成績を残しています。状態も高いレベルで安定しているため、ここも凡走は考えにくく、本命イクイノックスの相手大本線になると予想します。
海外馬ではレベルスロマンスを警戒
芝のレースに転向してから5戦5勝と一気に覚醒しました。
連勝中の内容もよく、重い芝のドイツでのG1連勝の後、異なる適正が求めらるアメリカでもG1を勝利し、加えてコースレコードを樹立するなど、パワー勝負・スピード勝負どちらでも対応可能なことを証明しています。
ブリーダーズカップターフ勝利時のジェームス・ドイル騎手が「ドバイは不向きではないか」と語っていたことは気になりますが、現在の勢いであれば軽視することはできません。
馬券は、以下の3種類で勝負します!
- イクイノックスの単勝
- イクイノックスからの馬単
- イクイノックスからの3連単
ドバイシーマクラシック2023の日本馬&注目馬
人気を集める日本馬をはじめ、実力馬が揃った今年のドバイシーマクラシックですが、注目馬を6頭ご紹介していきましょう!
イクイノックス(Equinox)牡4
2022年JRA最優秀牡馬!天才サラブレッドがドバイ制覇を目指す
- 騎手名:クリストフ・ルメール騎手
- 父:キタサンブラック
- 母:シャトーブランシュ(母の父キングヘイロー)
非凡な才能から「天才」と称される日本の大将格イクイノックス。
キャリアはわずか6戦ながらも、現在G1を4連続連対中と驚異的な活躍を続けています。
昨春のクラシックでは皐月賞・日本ダービーともに2着と惜敗でしたが、昨秋は天皇賞(秋)と有馬記念を連勝し、年度代表馬に輝く大活躍を見せました。
類まれなる瞬発力とレースセンスを併せ持つイクイノックスはコース形態、レース展開問わずに高いパフォーマンスを発揮し続けていますが、東京コースで見せた末脚を考えると、同じく軽めの芝をもつドバイのコースは最適の条件。
秘めたる能力は底知れず、海外馬相手でも勝利の大本命であると言えるでしょう。
シャフリヤール(Shahryar) 牡5
昨年度覇者が再び輝く!日本馬初の連覇を狙う
- 騎手名:クリスチャン・デムーロ騎手
- 父:ディープインパクト
- 母:ドバイマジェスティ(母の父Essence of Dubai)
昨年度ドバイシーマクラシックの覇者で、日本馬として初の連覇を狙うシャフリヤール。
父ディープインパクト譲りの切れ味を武器に、2021年日本ダービーを勝利しました。
以降、国内のレースではややパンチに欠ける内容が続いていたものの、昨年のドバイシーマクラシックでは先行して押し切る強い内容での勝利を見せ、ドバイへの高い適正とレースの幅が広がったことを証明しています。
前走のジャパンカップからレース間隔は開いていますが、これは昨年と同じローテーションで問題なく、ドバイシーマクラシック連覇への態勢は整っています。
ウインマリリン(Win Marilyn)牝6
香港ヴァーズ覇者!ドバイの地で海外G1連勝なるか
- 騎手名:ダミアン・レーン騎手
- 父:スクリーンヒーロー
- 母:コスモチェーロ(母の父Fusaichi Pegasus)
牝馬らしからぬパワフルな走りが武器で、強豪牡馬相手でも好レースを繰り広げているウインマリリン。
国内で重賞3勝という実績を残し、G1でも度々上位に食い込んでいる実績馬です。昨年末には香港に遠征、これまでにない強烈な末脚で並みいる強豪を蹴散らし香港ヴァーズを優勝、悲願のG1制覇を達成するとともに、海外G1ウィナーとなりました。
6歳になるウインマリリンですが、父に晩成型のスクリーンヒーローを持ち、いよいよ本領発揮といったところでしょうか。
香港ヴァーズ後は早くからドバイ参戦を表明しており、まさに狙いすました一戦となる今回、海外G1連勝の可能性も十分です。
モスターダフ(Mostahdaf)牡5
サウジアラビアのレースを圧勝!勢いそのままにドバイへ参戦
- 騎手名:ジム・クローリー騎手
- 父:Frankel
- 母:Handassa(母の父Dubawi)
イギリスの名伯楽ジョン・ゴスデン師が送り込む成長株モスターダフ。
これまでG1クラスでは好走できていないものの、重賞3勝の実績がある素質馬です。前走ネオムターフカップではイメージを覆す圧巻のレースで、好位追走から後続を7馬身突き放す圧倒的なパフォーマンスを見せたのです。
現在の勢いであれば、G1クラスに入っても好勝負可能で、日本馬を脅かす存在と言えるでしょう。
ウエストオーバー(West Over)牡4
2022年アイルランドダービー馬が復活を期す!
- 騎手名:ライアン・ムーア騎手
- 父:Frankel
- 母:Mirabilis(母の父Learn Fan)
昨年の欧州クラシック路線で活躍を見せたウエストオーバー。
イギリスダービー3着に入ったのちに挑んだアイルランドダービーでは、イギリスオークス馬チューズデーなど強敵を相手に7馬身差もの大差をつけて圧勝してみせました。
その後のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、凱旋門賞では敗れてしまいましたが、アイルランドダービーの走りが再現できればドバイシーマクラシックでも好走可能なのは間違いありません。
5ヶ月の休養を挟みエネルギー充分の今回、一気の復活を狙います。
レベルスロマンス(Rebel’s Romance) 騙5
2022年ブリーダーズカップターフ覇者!芝のレースは無敗の強豪
- 騎手名:ウィリアム・ビュイック騎手
- 父:Dubawi
- 母:Minidress(母の父Street Cry)
芝のレースに参戦後、5戦5勝と連勝街道を突き進むレベルスロマンス。
3歳時にはドバイでUAEダービーを制するなどダート路線で活躍していましたが、次第に頭打ちになります。ところが、昨年6月から芝のレースに参戦すると状況は一変し、2連勝で挑んだG1・ベルリン大賞を制覇しG1ウィナーとなりました。
その後もオイロパ賞、ブリーダーズカップターフと破竹のG1・3連勝を達成し、特にブリーダーズカップターフでは後方から大外一気で後続を突き放し、コースレコードで快勝するという離れ業をやってのけています。
ドバイでも更に連勝を伸ばすことができるか、その走りに注目です。
まとめ
現役最強日本馬の一頭イクイノックスを筆頭に、ディフェンディングチャンピオンであるシャフリヤール、香港ヴァーズ覇者であるウインマリリンが出走し、日本馬中心のレースとなること間違いなしのドバイシーマクラシック2023。
国内で敵なしのイクイノックスが海外でどのようなパフォーマンスを見せるかが最大の注目点ですが、そこに日本馬や海外の強豪馬がどう立ち向かっていくか、目が離せないレースとなること間違いありません!
日本馬のワンツーフィニッシュも大いに期待できるドバイシーマクラシック2023、ぜひブックメーカーで馬券を購入し、日本馬を大いに応援しましょう!