日本でも野球賭博などスポーツ賭けの合法化が検討されているのをご存知でしょうか。これは海外のメディアによる報道ですが、野球とサッカーを対象にスポーツベッティング(スポーツを対象にした賭け)を日本でも解禁する動きがあるようです。
そこで今回はそのスポーツ賭博の解禁について、現状でわかる範囲のことをご紹介します。既に海外のブックメーカーを利用している方にも気になる内容ではないかと思います。
スポーツベッティングを合法化の報道内容
日本でのスポーツベッティングを合法化が検討されていると報じたのは、英紙フィナンシャル・タイムズです。4月28日の報道によると、「政府関係者」が電通社に日本のスポーツ賭博に関する報告書を依頼したとされています。
昨年の9月には報告書が提出され、スポーツベッティングの合法化に向けて議論が進んでいるとされているようです。
スポーツベッティングの合法化がなぜ議論されるのか
スポーツベッティングの合法化に関する報道内容を、もう少し詳しく説明します。
まずスポーツベットがなぜ解禁される流れになったのか、というのが気になります。これまで日本では長いこと、スポーツ賭けや野球賭博は厳しく取り締まっています。元スポーツ選手のスポーツ賭けや野球賭博などによる逮捕報道も少なくありません。
なぜここにきてスポーツベッティングの合法化が検討されているのかというと、その理由は新型コロナウィルスによるスポーツビジネスへの影響です。
たとえばプロ野球のセントラル・リーグでは2020年の観客動員数が前年の78%減少となっています。これにともないチケットの売上はもちろん、球場での飲食やグッズの販売も落ち込みました。スポーツ業界の不振をスポーツベット市場を生み出すことで補おうというのが、解禁検討の理由と考えられます。
日本でのスポーツベッティング合法化はいつ?
もちろんまだ明確には日本でスポーツ賭けが正式にいつ解禁されるのかわかりません。しかし一部報道によれば、開始は2024年末を目処に検討しているそうです。
もし実現すれば、年間で650億円(およそ7兆1,500億円)もの市場が生まれるとの試算もあります。ちなみに日本のスポーツを対象とした海外のオンラインカジノやスポーツベットはすでに4兆3,300億円もの売上を出していると言われます。
スポーツベッティング合法化につながる動き
実は国内企業でも、スポーツ賭博に関わる事業を手掛けているところがあります。
Neo Sports社
Neo Sports社は日本企業としては初となる、FSTA(米国ファンタジースポーツ協会)の加盟企業です。2019年5月にはプロバスケット「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」に参画しています。これは試合をもとにクイズを出題し、正解の多いユーザーで賞品を山分けするというゲームです。
ジャングルX社
日本企業としては唯一、英国でベッティングライセンスを取得している企業です。3月14日にスポーツ庁協力のもと、「3×3.EXE PREMIER powered by INNOVATION LEAGUE」を開催しました。次世代テクノロジーを使って試合を配信する、新しいスタイルのリモート観戦を実現しています。サッカーの本田圭佑選手が投資したブックメーカーを運営していることでも知られています。
まとめ
現段階ではまだ確かなことがわからないスポーツベットの解禁ですが、実現すれば多くのユーザーが参入すると考えられます。あらためてスポーツ業界を盛り上げることにもなるので、現実のものとなれば注目を集めるこもになるでしょう。