新型コロナウィルスは世界中で経済的に大きなダメージを与えました。そして観光業と密接な関係にあるランドカジノも例外ではありません。
休業が続いたランドカジノも、営業を再開する動きが出てきました。とはいっても引き続き、新型コロナウィルスへの警戒は強めなければなりません。
そこで、世界のランドカジノは新型コロナウィルスの感染を防ぐため、どのような対策をとっているのかを紹介します。海外のランドカジノでのゲームを楽しみにしている方に、安全に楽しむことができるのかどうかを確認していただければと思います。
ラスベガスにおけるランドカジノ再開の様子
ラスベガスでは6月4日、3カ月近くの休業からカジノが再開されました。新型コロナウィルスへの対策はどのようになっているのかをご紹介します。
テーブルには人数制限が
新型コロナウィルスの感染を防ぐためにソーシャルディスタンスが提唱されていますが、カジノでもそれが適用されています。ゲームごとにテーブルに座れる客の数が制限されているのです。
ネバダゲーミングコントロールボード(Nevada Gaming Control Board)がラスベガスにおけるカジノ再開に向けて発表したガイドラインによると、収容人数やテーブルに座る利用客の人数などが細かく定められています。
まず濃厚接触を防ぐため、入場は最多収容人数の半数以下と定められました。スロットマシンやビデオポーカーなども、プレーできる人数は半数以下に制限されます。テーブルゲームも1つのテーブルでブラックジャックが3人まで、ルーレットとポーカーは4人までと人数制限があります。
その他の新型コロナウィルス感染予防策
6月4日に営業を再開したラスベガスのカジノでは、人数制限のほかにどのような対策を立てているのかを説明しましょう。
まずカジノ入口では検温を行い、体温が38度以上の場合は入場不可となります。もちろんカジノの従業員も新型コロナウィルスの検査を受けて、陽性の場合には接触の追跡が行われます。
また、利用客は入場してからはマスクの着用が義務付けられます。またフロア内の滞在者数は定員の50%を超えることがないように、定期的に人数をカウントし混雑しない状況をコントロールしているようです。
このように徹底した入場制限と人数制限により、新型コロナウィルスの感染を防止する対策がとられていることが分かります。
マカオにおけるランドカジノ再開の様子
マカオのランドカジノ再開は早いものでした。2月5日から15日間の全カジノ閉鎖のあと、2月20日に再開しています。ただし2月中旬から3月上旬まではゼロだった新型コロナウィルスの感染者が3月中旬にふたたび確認されたことを受けて、3月25日には入境制限を強化しました。
カジノ再開にあたっては、入場時に検温(利用客はもちろんスタッフも)を行い、マスクを着用します。さらに健康申請書の提出も必要です。
またテーブルの稼働率は半分以下とし、テーブルゲームでは隣席を空ける対策がとられています。このようにマカオもラスベガスと同様に、検温によるチェックと利用客同士の接触を避ける対策がとられていることがわかります。
韓国におけるランドカジノ再開の様子
韓国は2015年のMERS(中東呼吸器症候群)感染拡大での経験を生かして、新型コロナウィルスの感染拡大防止策を早期に実施しました。たとえばPCR検査を徹底し、早い段階で感染拡大を抑制していたのです。ランドカジノも3月には閉鎖しています。
そして4月下旬には新規感染者数が10名前後にまで落ち着いたことを受けて、済州島では早くも4月中旬にカジノの運営を再開しています。
韓国カジノの最大手パラダイスにおける新型コロナウィルス感染防止策としては、赤外線カメラによる検温とマスク着用の義務付け、感染が疑われる人の入場制限などがあります。
韓国では過去の経験から徹底した新型コロナウィルス対策を行うことで、安心してカジノで楽しめるようになっているようです。
まとめ
今回ご紹介したカジノを再開した国はいずれも、入場前の検温とマスク着用の義務付けが行われています。さらにラスベガスとマカオでは入場者数を制限し、テーブル数や座席数を減らして利用客などの濃厚接触を避ける対策がとられています。
このようにカジノならではの華やかな雰囲気とはかけ離れた状態ではありますが、純粋にカジノゲームを楽しむ人にとっては安全にプレーできるのは、それだけで嬉しいかもしれせんね。