
コロナ禍においてスポーツイベントの縮小が余儀なくされるなか、バーチャルスポーツを対象としたスポーツベットが人気です。しかしこれはスポーツの代わりになるというよりも、賭けの対象が広がっただけという側面も併せ持っています。デジタル技術が進歩するなかで、バーチャルスポーツベットが抱える課題がどのように解消されていくのかをみていきます。
コロナ禍で増加するバーチャルスポーツベット
コロナ禍においてスポーツイベントの中止が相次いだことに対して、「バーチャルスポーツ」の人気が高まっています。そしてこのバーチャルスポーツを対象としたスポーツベットの需要も増加傾向にあります。
バーチャルスポーツは実在するスポーツ選手やチーム、あるいは架空のチームで試合をシミュレートするものです。その結果を予想して賭けるスポーツベットに人気が集まっているということです。
バーチャルスポーツベットとは
バーチャルスポーツはあくまでもコンピュータにより試合をシミュレーションするものですが、ビジュアル的にも本物の雰囲気そのものを再現することが可能となっています。
選手やチームには現実の試合におけるデータが反映されており、あとはアルゴリズムや乱数発生器を使用してオッズが決定されます。
試合そのものが本物の試合よりも短時間で終了することにより、短いサイクルでベットを受け付けるのが特徴です。実際の選手のように疲れることがないため、1日に何度も試合が行われます。
バーチャルスポーツに期待されること
このようにバーチャルスポーツでのスポーツベットは、本物のスポーツとは似て非なるものと言えます。つまり別物というわけですが、現実のより多くのデータを取り込むことで、バーチャルスポーツは現実のスポーツに近づく可能性があります。
つまり実際のスポーツベットのように、単にオッズだけを見て勝敗を判断するのではなく過去のデータも加味して推測する楽しみが生まれる可能性があるということです。
現状ではビジュアル的なリアル感が充実している段階であり、ソフトウェア的にデータが活用されているわけではありません。たとえば選手の怪我や調子の波といったものは考慮されていないということです。
現在は短時間で行われるバーチャルスポーツは、その結果のみにフォーカスされています。単にベットの当たり外れを楽しむだけというわけですが、いずれはその試合そのものを本物の試合のように楽しむことができるようになるかもしれません。
そうすればスポーツベットの楽しさも、より深みが出ることになるでしょう。
バーチャルスポーツにベットできるブックメーカーはまだそれほど多くありませんが、今後増えていくことも予想されます。