ブックメーカーではリアルタイムで進行する試合でのさまざまなイベントにベットできる「マイクロベッティング」を提供しています。
スポーツベットユーザーだけでなく、一般のスポーツ観戦者をも楽しめるベットサービスとして、今後その市場規模は拡大していくと予想されています。
マイクロベッティングとは
マイクロベッティングは通常のベッティング、たとえば試合の結果や得点数といったものではなく、リアルタイムに進行している試合で発生するさまざまな「イベント」にベットする賭け方です。
たとえば野球の場合、次の1球がストライクとなるのか、あるいはホームランを打たれるのかなどに賭けることができます。
その試合内容によって刻々と変わる状況に応じて、あらゆるイベントにベットできるのが特徴です。野球やサッカー、バスケットボールやテニスなど、あらゆるスポーツが対象となっています。
マイクロベッティング市場は拡大している
アメリカの金融機関「JPモルガン」が発表した予測によると、2025年までにアメリカのスポーツベッティングに投じられるお金は年間90億ドルになるとしています。そのうち70億ドルほどはリアルタイムに進行する試合にベットできる「インプレイベット(ライブベット)」と「マイクロベット」に費やされるとしています。
たとえば野球やサッカーをスマホやタブレット、スマートテレビで観戦しているとします。その最中に次のプレイにおけるベットが表示されて、そのまま賭けることができる、というようなサービスも考えられるということです。
このようにスポーツ観戦を楽しみながら、次のバッターはヒットを打つのか、それによってランナーはホームインできるのかといったベット内容が即座に表示されてすぐに賭けることができるサービスが普及する可能性があります。
マイクロベッティングの仕組み
マイクロベッティングはリアルタイムの試合におけるあらゆるイベントに対して賭けを提示することができます。そのようなサービスを実現できるのは、AIで利用される機械学習の技術が応用されているためです。
通常のスポーツベットは選手あるいはチームのデータを集め、過去の成績などから試合結果といったベットにおけるオッズなどを割り出します。対してマイクロベッティングはさまざまな状況下における次のイベントに対して、即座に適切なオッズを提供しなければなりません。
これを機械学習により、数百万ものパターンを解析して起こりうる結果とそれに対するオッズを瞬時に提示できるようになっています。さらにマイクロベッティングは従来のスポーツベットユーザーだけではなく、スポーツ観戦者が楽しめる賭け方を提案するものとなります。
どのようなベットであれば視聴者が楽しめるのか、つまり「リアルタイムマーケットの作成」をも機械学習により行うようになっています。
マイクロベッティングにおける課題
これからスポーツベットユーザーのみならず一般のスポーツ観戦者をも楽しませるマイクロベッティングが普及すると考えられていますが、課題もまだまだあります。たとえばベッティングに費やす時間の問題です。
メジャーリーグにおける投球間隔は平均でおよそ24秒とされています。この間に「次はストライクかボールのどちらになるのか」といったベットを瞬時に提示することはもちろん、視聴者は投球するまでの間にベットしなければなりません。
さらに試合の放映と同時に、ベットに必要なライブデータのリアルタイム配信も必要になります。次のイベントに対するベットを判断するために必要なデータを、瞬時に配信するスピードが求められています。
このような課題に対しても、膨大な計算を瞬時に行う技術の発展により、解消されつつあります。
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