ベーシックストラテジーを徹底解説!ブラックジャックで勝率を上げる【図解付き】
ベーシックストラテジーとは、一定の法則を利用したブラックジャックの必勝法の一つです。
ストラテジーとは日本語で戦略を意味し、ブラックジャックを必勝に導く基本となる戦略ということから『基本戦略』とも呼ばれています。
ブラックジャックでは、このベーシックストラテジーを活用することにより、確率に基づいた戦略的なゲーム展開が可能になります。
この記事では、「ベーシックストラテジーを使う前に理解しておくべきこと」「ベーシックストラテジーの使い方」「ストラテジー表の考え方」「ストラテジー表の種類」「ベーシックストラテジー表がなくても試せる必勝法」「ベーシックストラテジーだけで勝てない時に使える攻略法」などを分かりやすく解説しています。
ベーシックストラテジーを使う前に理解しておくべきこと
ベーシックストラテジーを実際に使う前に、ブラックジャックの基本を確認しておきましょう。
ベーシックストラテジーは、勝率を向上させるための手段の一つです。まずは前提となるルールや活用するタイミングなどを説明していきます。
ブラックジャックの基本ルール
ブラックジャックは、手持ちのカードの合計が「21」あるいは「21により近い数字」が勝ちとなる、ディーラーと対戦するゲームです。
勝敗はただ一つ、ディーラーよりも21により近い数字で勝ちとなり、21を超えてしまうと負けとなります。
ただし、ブラックジャックの目的はカードの合計数を21にする事ではありません。ディーラーとの駆け引きに勝ち、勝利金を獲得することが目的なのです。
ディーラーに課せられた特別ルール
ブラックジャックでディーラーとプレイヤーが対戦するにあたって、ディーラーのみに課せられた特別ルールがあります。
このルールの存在こそがベーシックストラテジーが機能するための大前提です。
その特別ルールとは、以下の3つとなります。
- ディーラーは数字の合計が「17」になるまではカードを引かなければならない
- ディーラーは数字の合計が「17以上」になった場合はカードを引くことができない
- ディーラーとプレイヤーの両方が「21以上」の数字となりバーストした場合はプレイヤーの負けとなる
ディーラーのカードが、この特別ルールに縛られているからこそベーシックストラテジーが有効に機能するのです。
ベーシックストラテジーの使い方
ベーシックストラテジーは、プレイヤー側に配られる2枚の手札の合計数字とディーラーの1枚のオープンカードの数字から次に起こすべきアクションを統計的な確率から決定します。
そして、プレイヤーとディーラーそれぞれのカードの数字から次のアクションをまとめた一覧を「ストラテジー表」と呼びます。
ストラテジーチャートには、縦軸にプレイヤーの最初の2枚のカードの合計数字、横軸にディーラーにオープンされているカードの数字がならんでいます。それぞれの数字の行と列が交差するポイントに次のアクションが示されています。
チャートに示されているアクションは以下の4通りがあります。
- H(ヒット): カードを1枚追加
- D(ダブルダウン) : ヒットして勝てると確信し賭け金を倍にする
- S(スタンド) : ディーラーより手札が強いと判断してカードを引かない
- P(スプリット) : 手札の2枚が同じ数字の場合二つに分割してプレイする
ストラテジー表の考え方
ストラテジー表を読み解く上でカギになるのは、「10・J・Q・K」の4枚のカードです。
これらのカードは、すべて10としてカウントされ、1デッキの中に16枚あるので出現確率は32.5%になります。
この条件はディーラーも同じなので、ストラテジー表ではディーラー側のふせられているカードを常に10と判断して次のアクションを想定しています。
この考え方は、すべて確率によるものです。実際のゲームでは必ずディーラー側のふせられているカードが10であるとは限りません。
しかし、確率はプレイ回数を重ねていけば必ず収束していきます。そのためベーシックストラテジーは必ず勝てる必勝法というよりは、より勝てる確率をアップさせる戦術です。
ストラテジー表を確実に読み解くことでブラックジャックのゲームで、より勝つ可能性が高いプレイを身につけることが出来るのです。
ベーシックストラテジーの使用条件
- デッキ数が6デッキであること(1デッキはジョーカーを除く52枚のトランプカード)
ストラテジー表の種類
ブラックジャックは単なる運を天にまかせたゲームではなく、統計的に裏付けされた確率を基にした駆け引きを楽しむゲームと考えることができます。
駆け引きが最大の要素となるゲームであれば、重要なことは常に勝利を望むのではなく、負ける要素をできるだけ少なくする、つまり、できる限り負けないようにすることです。
ストラテジー表はブラックジャックで負けるリスクを少なくする、いわばリスクマネジメントをチャート化したツールとも考えられ、以下の3種類の表があります。
- ハードハンド: 通常のストラテジー表
- ソフトハンド: Aを11として数えた場合のストラテジー表
- スプリット: 同じカードが出てスプリットできるストラテジー表
ハードハンド
ハードハンドは、プレイヤーの2枚のカードの中に「A」が含まれない、あるいは「A」を「1」と判断した場合に活用するストラテジー表です。
ハードハンドのセオリーは以下となります。
- 「17以上」はスタンド
- 「12~16」はディーラーのアップカードが「7」以上の場合のみヒット
- 「11以下」はヒット
ハードハンドの例
たとえばプレイヤーの2枚のカードの合計が8以下の場合は、勝てる確率は限りなく低いので必ずヒットします。
逆に、手札が17以上の場合はもう1枚ヒットするとバーストする確率が非常に高いのでスタンドします。
ソフトハンド
ソフトハンドはプレイヤーの手札に含まれる「A」を「11」と判断した場合に活用するストラテジー表です。
ソフトハンドのセオリーは以下となります。
- 「19以上」はスタンド
- 「18」はディーラーのアップカードが「9」以上の場合のみヒット
- 「17以下」はヒット
ソフトハンドの例
例えば手札が「A」と「7」の場合は、Aを11とすつと合計数字は18となります。
ディーラーは17になるまではカードをヒットしなければならないので、18以上の数字が出る確率はプレイヤーに比べて低いと言えます。
そのため、プレイヤーの手札がA+7以上のカードの場合はスタンドが基本です。
スプリット
スプリットは、プレイヤーの手札2枚が同じ数字の場合に活用するストラテジー表です。
スプリットのセオリーは以下となります。
- Aと8のペアはスプリット
- 5と4のペアはスプリットしない
- 2と3のペアはディーラーのアップカードが4~7の場合のみスプリット
スプリットの例
スプリットとは、プレイヤーの手札を分割して2つのゲームを進行させることになります。
手札が、10が2枚で20となり、勝つ確率が高い場合はスプリットを選択する必要はありません。
また、プレイヤーの2枚のカードがA・Aの場は、ナチュラルブラックジャック成立の可能性が高くなるのでスプリットがセオリーです。
ベーシックストラテジー表がなくても試せる必勝法
ベーシックストラテジー表は勝てる確率を高める便利なチャートです。しかし、もしストラテジー表が手元にない場合には、次のことを覚えておくだけで勝率はアップするので覚えておくと便利です。
以下の、大前提を理解しておけばすぐに試すことができます。
- ブラックジャックで最も数字の大きいカードは「A」の「11」。そして、Aは「1」にも「11」としても使える有利なカードであるということ
- ブラックジャックでは、「J」「Q」「K」のカードは「10」として数えること
1枚のカードが「A」の場合は → ヒットする
次に「A」のカードを引いても、カードの合計数を「12」とすることができるためです。
手札の合計が「10以下」の場合は → ヒットする
次に「A(11)」が出たとしても、バーストする心配が無いためです。
手札の合計が「17以上」の場合 → スタンドする
次のカードでバーストの可能で位が高くなるためです。
手札が「A」と「A」の場合 → スプリットする
ブラックジャック成立の可能性が高くなるためです。
手札が「8」と「8」の場合→ スプリットする
カードの合計が「16」となり、スプリットせずに追加すると22以上のバーストの可能性が高くなります。スプリットを すると、次に「10」が出た場合でも合計数は「18」となり、バーストの心配はないからです。
ベーシックストラテジーだけで勝てない時に使える攻略法
ブラックジャックのベーシックストラテジー以外のもう一つの必勝法に「カウンティング」があります。カウンティングとは数えることを意味します。
ブラックジャックは通常シューの中に納められた6デッキのカードでゲームが進行されます。そのため、シューから出されたカードの種類と枚数をカウントすることで次に配られるカードの予測ができます。
- シューの中に10以上の大きい数字が残っている場合は、3枚目を引くディーラーがバーストする可能性が高くなります。
- シューの中に小さい数字が多く残っている場合には、ディーラーがバーストする可能性は低くなり、プレイヤーの21世率の可能性も低くなります。
ストラテジー表のチャートとカウンティングで確認した傾向を合わせることで勝てる確率はさらにアップするでしょう。
ベーシックストラテジーを使用する際の注意点
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、あくまでも確率的な可能性です。必ず勝てる万能な必勝法ではないことを十分に認識したうえで活用する必要があります。
ブラックジャックもまた、ギャンブルゲームの一つです。ストラテジー表で戦術的な一手を確認すると同時に、ゲーム全体の流れから決断を下すのはあくまでもプレイヤー自身なのです。
時にはリスクを承知の上で勝負に出ることも、カジノゲームの醍醐味の一つですね。
ベーシックストラテジーを理解してブラックジャックで勝率を高めよう!