ブックメーカーの還元率は平均で94〜97%。スポーツベッティングの経験を積んでいくことで100%以上になることも可能と言われています。
日本では競馬や競艇といった公共ギャンブルや年末ジャンボといった宝くじなども人気ですが、近年では海外で運営されているブックメーカーのユーザーが増加傾向にあります。
その理由のひとつに「圧倒的な還元率の高さ」が挙げられます。多くの人がブックメーカを通してスポーツベッティングを楽しんでいるには数字に裏付けされた理由があるんですね。
還元率の仕組みについて理解を深めることで、オッズの見方、利益を出すために必要な判断などが変わっていきますので、ぜひ参考にしてください。
「還元率とは?」「各ギャンブルの還元率」「知っておきたい還元率の仕組み」などについて分かりやすく解説しています。
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ギャンブルの還元率とは
還元率(払戻率)とは、賭けた金額に対してどれだけの割合がプレイヤーに払い戻されているかを表しています。つまり、還元率が高いほど勝ちやすいと言うことになります。
プレイヤー全体から支払われた賭け金を100%として、そのうちの何パーセントが配当としてプレイヤーに支払われているかを数値で示したものです。
運営側が取り分として回収する金額の率を「控除率」と言い、還元率+控除率=100となります。
日本のギャンブルでは、テラ銭とも呼ばれる控除率ですが、施設費や人件費などいわゆる開催経費が多くかかることや、日本の管轄庁やそのほかの関連団体が多いことが理由となり、控除率が高く、プレイヤーへの還元率が低いのです。
ブックメーカーの還元率|各ギャンブルとの比較
ブックメーカー(ブクメ)の還元率の高さは平均で94〜97%。さらに経験を積んでいくことで100%以上になることも可能とも言われています。
日本の公営ギャンブルである競馬、競輪、ボートレースの還元率は一般的に75〜80%です。つまり還元率に約20%の以上の差もあるということになります。そのため勝率に大きな違いが生まれてくるわけです。
ブックメーカーでは、1つの競技に投じた金額に対して高いリターンが見込めるためプレイヤーが有利です。その反面、運営側が差し引く割合(控除率)が高い競馬や競輪などは、プレイヤーには不利で、運営側が有利となります。
◆ブックメーカーの還元率は94~100%!
ブックメーカーの還元率は他のギャンブルと比べて圧倒的に高く、ブックメーカーでは勝率が高いことを示しています。
◆競馬は70~80%
日本の競馬は投票法(馬券の種類)によって還元率が異なります。競馬では払戻し率と言われています。
ブックメーカーでも競馬(ホースレーシング)に賭けることができ、賭け方などによってJRAよりも高いオッズがついている場合も多くあります。
- 単勝:80%
- 複勝:80%
- 枠連/馬連/ワイド:77.50%
- 馬単/3連複/3連単:75.00%
- WINS5:70%
◆競輪/ボートレースは75%
競輪の投票法(車券の種類)によって還元率(払戻率)の違いはなく、控除率の上限25%は、管轄している経済産業省によって定められています。
また、ボートレースも投票法(舟券の種類)によって払戻率の違いはなく、控除率の上限25%は、管轄している国土交通省によって定められています。
◆オートレースは70~80%
オートレースは投票法(車券の種類)によって、一部レースを除いて基本的に払戻率の違いはなく、控除率の上限30%は管轄している経済産業省によって定められています。
全てのグランドレースの2連単は80%になるという企画があります。
◆パチンコは80%
パチンコは釘の調整や設定によって払戻し率は異なり、またプレイヤーのスキルによっても変わってくるため平均して80%程度と言われています。
◆TOTO(サッカーくじ)は50%
スポーツ振興くじと呼ばれるTOTOは当選した本数により異なりますが、キャリーオーバーを含めない払戻率は約50%となっています。
◆宝くじは50%以下
当せん金付証票法(宝くじ法)によって、宝くじ全体で還元率が還元率が50%以上になることはありません。
配当方式の違いが還元率にも影響する
また、ブックメーカーと日本の公営ギャンブルの配当を決定する方式にも大きな違いがあります。実は、この方式の違いも結果的に還元率に大きく関係しています。
<日本の公営ギャンブルは「パリミチュエル方式」>
パリミチュエル方式では締め切り後にならないと配当が確定しません。つまり、運営者側は配当が決定した後に取り分である利益を確保して、残りを的中したプレイヤーに分けます。
このパリミチュエル方式では運営側は損することは絶対にありません。
<ブックメーカーは「ブックメーカー方式」>
ブックメーカー方式では、配当はプレイヤーが購入する時点ですでにに決定しており、公表されています。そのためプレイヤーは配当をみて購入するかどうかを決めることが出来ます。
つまり、プレイヤーは自分に有利な配当だと判断した場合に勝負が可能です。また、運営側も提示した配当で支払いを行うため、ブックメーカー方式ではプレイヤーと運営側が対等な立場であると言えるでしょう。
ブックメーカー還元率の仕組み|知って得する!
ブックメーカーで獲得賞金を積み上げていくには、還元率の仕組みを知ることは欠かせません。
還元率は、各ブックメーカー、オッズ、マーケット、タイミングで異なるため、実際に賭ける状況によっては、低いケースもあれば平均値より高いケースもあります。
実際にどのように異なるかをシチュエーションに合わせた事例を以下で説明していきます。数値がどのように変化するかを知ることで、賭けるタイミングや賭けるか否かを判断する材料にもなりますので、理解を深めていきましょう。
ブックメーカーの還元率 | 計算方法
還元率を算出する場合の計算式:還元率=1÷(各オッズの逆数の和)×100
勝敗オッズの還元率を算出する計算式:還元率= 1÷{(1÷ホーム勝利)+(1÷引き分け)+(1÷アウェイ勝利)}×100
<還元率はブックメーカーごとで異なる>
一般的にブックメーカーの還元率は95%程度と認知されています。この数値が高低はオッズの大きさにもかかわているため、プレイヤー有利なオッズを提供し、それを売りにしているブクメも存在します。
経験を積み重ねれば、還元率100%を超えることも可能なんです。
還元率が高いブクメではプロモーションやボーナスを提供していません。その代わりに、広告宣伝費やプレイヤーへの還元をオファーという形ではなく、高いオッズを提供することを企業方針として打ち出し、還元率は97%を誇ります。
つまり、同様の賭け方をするのであれば、各社が発表している還元率を確認した上で利用を検討すると良いでしょう。そうすることで他社と比べて高いリターンを期待できると言えるでしょう。
<還元率はマーケットによって異なる>
還元率はブックメーカーが提供するオッズマーケットで異なります。以下の例1.2の計算を見て理解に役立ててください。
例1)サッカー「ホーム、チェルシー対アウェイ、クリスタルパレス戦」の勝敗オッズの還元率
- ホーム勝利1.40
- 引き分け4.75
- アウェイ勝利7.50
この場合の還元率=1÷{(1÷1.40)+(1÷4.75)+(1÷7.500)}×100=約94.5
例2)サッカー「ホーム、リーズ対アウェイ、マンチェスターシティ戦」の勝敗オッズの還元率
- ホーム勝利7.50
- 引き分け5.25
- アウェイ勝利1.36
この場合の還元率=1÷{(1÷7.50)+(1÷5.25)+(1÷1.36)}×100=約94.4
尚、これらの数値はスポーツごとでも数値が若干差はあります。
<還元率は同じオッズでもタイミングによって異なる>
大前提として、オッズは賭ける人数や賭け額の増加により数値が変動するため、賭けるタイミングで還元率は変動します。ただ、基本的にどのブックメーカーも還元率の平均率を保つことに努めているため、そこまで大差があるとは言えないでしょう。
ただし、その差が顕著に現れるのはビックマッチや、国際的な大会などの決勝トーナメント、特に決勝戦などはオッズが発表された日から大会当日にかけて還元率が1〜2%上昇する傾向があります。
特にサッカーは世界中で人気のため、強豪クラブ同士の試合ではプレイヤー有利のオッズが設定されるので、高い還元率を期待できるチャンスがあります。その他にも各種ブックメーカーが力を入れている競技、旬なスポーツイベントやプロモーションを積極的に行っているスポーツは数値が高い可能性あります。
同競技でも各種ブクメでイベントを開催した入りしているので、一つのサイトを利用するのではなく、複数のスポーツベッティングサイトを使い分けることは、スポーツベッティングを有利に進めていく上で必要な戦略でしょう。
まとめ
還元率について基本的な知識を理解することは、勝利金額を増加させていく上で欠かすことはできません。
スポーツベットを娯楽としてブックメーカーを利用している人も多いですが、ブックメーカーを投資として利用する人も増えてきています。経験を積んで勝率を上げるために役立ててください。