ブックメーカーのオッズの仕組みついて理解しておくことはとても大切です。
オッズの見方が変われば勝率も変わってきます。賭けた時に大きな損をしないように知識を深めていきましょう。
この記事で分かること
- ブックメーカーのオッズとは何か
- オッズの見方
- ブックメーカーと公営ギャンブルのオッズの違い
- 賭けるタイミングによるオッズの違い
- ブックメーカーのオッズ表記形式について
これからブックメーカーでスポーツベッティングを始めたいと考えている方は、ぜひ参考の一つにしてください。
ブックメーカーのオッズとは
「オッズ」とは、プレイヤーが予想した結果が的中した場合に、ベットした(賭けた)金額が何倍になって払い戻されるかを表す数字です。
つまり、「ベットした金額xオッズ=払い戻される金額(配当金)」となります。
ブックメーカーのオッズの見方
例えば、サッカーでリバプールVSマンチェスターシティFCの試合の勝敗予想(1X2)のオッズを見てみましょう。
マンチェスターシティFCの勝利に対するオッズが2.34で10ドルを賭けた場合には、
2.34(オッズ )x10ドル(賭け金)= 23.40ドル(配当金)となります。
- #1 → 勝つと予想したチームとオッズ
- #2 → オッズ
- #3 → 賭け金(ベット額)
- #4 → 予想が的中した際の配当金
賭けるタイミングによるオッズの違い
ブックメーカー内でオッズにベットする(賭ける)タイミングは大きく分けて2つあります。
- プレマッチオッズ:試合開始前に発表されたオッズ
- インプレーオッズ:試合中に賭けることができるオッズ
また、オッズの数値を引き上げるマルチベットというオプションなどもあるので、状況に応じて勝てるスポーツを見極めて投資をすることができます。
プレマッチオッズ(開始前のオッズ)
プレマッチオッズは、試合開始前に提示されるオッズのことで、試合前オッズとも呼ばれます。
例えば、土日に試合が開催される場合は、同じ週の月〜火曜日に予想できるオッズが発表されます。
一般的にオッズは開催1週間前〜数日前に提供され、開催日が近くなればなるほどオッズの種類が増加します。
各ブックメーカーおよび対象となる競技で異なるため、事前に過去の戦績やデータなどを収集することで予想も的中しやすくなります。
インプレーオッズ(試合中のオッズ)
インプレーオッズは、ライブベッティングと呼ばれ、試合中にベッティングできるオッズのことです。
ブックメーカーのサイト上で「In-Play(インプレイ)」や「Live(ライブ)」という表記をクリックして表示されるオッズには試合を観戦しながら賭けることができます。
ブックメーカーによっては試合がライブ配信されたり、リアルタイムに試合状況のデータが提供される場合もあります。
試合展開を読みながら「最終的なスコア」や「次のゴールを取るチームはどこなのか」などライブ中継とデータを確認しながら判断することができるオッズです。
オッズの払い戻しについて
ブックメーカでは、賭けた時点でのオッズが適応されるFixed Odds(フィックスド・オッズ)式を採用しています。
ただ、ブックメーカーサイトによっては、日本競馬JRAが採用しているSP(スターディングプライス)を選択することもでき、最終的に確定したオッズを適用させることも可能です。
一般的には「賭けた段階の数値をもとに払戻金が成立する」という点を覚えておきましょう。
ブックメーカーと公営ギャンブルのオッズの違い
日本の公営ギャンブルである競馬の場合、通常予想オッズが発表されるのはレース前々日もしくは前日の夜からです。
そして、馬券を購入した人数によってオッズは変動し最終オッズが決まります。
一方、ブックメーカーのオッズは大きなレースや試合の場合などは、数ヶ月前から発表されることもあります。
オッズの発表後から締め切った後にも変動していき、購入するタイミングや賭けるタイミングやなどによりオッズが変わり、基本的に賭けた時点でのオッズが採用されます。
また、ブックメーカーでは勝敗予想や優勝予想、順位予想だけでなく、スコア予想、ベスト選手など100通りを超える種類のオッズが用意され、同じ試合やレースであってもオッズの数値は各ブックメーカーにより異なります。
ブックメーカーの競馬では、JRAよりも良いオッズが設定されることも多く、日本で購入できない海外のレースにも賭けることが可能です。
次に、実際にブックメーカーのオッズがどのように決まるのかを見ていきましょう。
オッズの決まり方
一般的にオッズは買い目に対する占有率の逆数を算出したものです。
つまり、購入者が多くなればなるほど分配する数は増えるため、その数値は引くなり、勝つ見込みがあると多勢から支持されていることを表しています。
各ブックメーカーが提供するオッズはサイトで若干ですが異なります。各サイトが抱えている実績やデータ、ユーザー数などあらゆる要因が重なるためです。
オッズの決まり方について「オッズメーカーとは」で詳しく説明しています。
オッズが低いと勝率は高い?
オッズの数字が低くければ低いほど、勝率が高いと一般的に考えられがちですが、確率論を提示しているわけではありません。
オッズで設定されている数値は、過去の実績や統計データをもとに算出しています。
ブックメーカーのオッズ形式と表記
ブックメーカーのオッズの形式は3つの表記が一般的に使用されています。
- デシマル(少数表記)
- アメリカン(プラスマイナス表記)
- フラクショナル(分数表記)
そのほかにも、インドネシア式、香港式、マレーシア式があります。
表記形式は、運営元の国がヨーロッパ、アメリカ、アジア圏で異なる傾向があり、各ブックメーカーサイトで選択できる形式は異なります。
自身で選択することもできますし、日本向けであれば一般的なデシマルオッズがデフォルトで設定されています。
デシマルオッズ
デシマルオッズ形式は「1.50」といったように小数点で表示されます。
人気ブックメーカーWilliam Hill(ウィリアムヒル)、賭けっ子リンリン、スポーツベットアイオーなど、多くのサイトで使用されています。
デジマル式オッズは、日本競馬や競輪で使用されているため、日本人にも馴染みがあり、直感的に何に賭けるかが判断しやすく、わかりやすいのでおすすめの表示形式です。
アメリカンオッズ
アメリカンオッズ形式は「−100」「+500」といったプラスマイナスで各種オッズが表示されます。
アメリカ市場で伝統的に使用され、最高峰のバスケットボールリーグやメジャーリーグの優勝予想オッズを紹介する際に、ネットニュースなど目にする機会があります。
アメリカンオッズはマイナスが本命で、プラスが優位性の低いということは絶対に覚えておいてください。
フラクショナルオッズ
フラクショナルオッズ形式は、「3/4」「5/1」といったように分数表示されます。
主にイギリスやアイルランド競馬で古くから使用されており、トラディショナル、UKオッズと呼ばれることもあります。
そのほかのオッズ形式
そのほかにも、インドネシア式、香港式、マレーシア式があります。
デジマルなどと同様に各地域で伝統的に使用されてきた表記で、アジア圏を拠点にするスポーツベットサイトで使用されることもあります。
日本ではスポーツベットアイオーで使用されています。
インドネシアの例:±1.00
アメリカン式が100単位に対しては、インドネシア式は+1.00と1単位で表示されます。
香港の例:0.50
デシマル式が1.50と払戻分を含んだ数値だとしたら、香港式は0.50とそれを含まない数値で表示されます。
マレーシアの例:0.50,-0.67
マイナス記号「-0.90」と無印の「0.85」で表示され、無印が有力であることを示しています。
まとめ
ブックメーカーでスポーツベッティングを始める上でオッズに関する基礎知識や表記形式を理解いただけたのではないでしょうか。
それに加えて、ベットのタイミングや代表的なオッズであるプレマッチオッズとインプレーオッズがあることを知ることができたと思います。
あらためて重要なポイントをまとめると
- ブックメーカーでは賭けた時点での倍率が適用され、払い戻される
- オッズは確率ではなく、優位性や支持率を表している
- デシマル、アメリカン、フラクショナルなどの表記形式がある
- 表示形式は自分の好みで設定することができる
- プレマッチオッズとインプレーオッズなど複数の種類がある
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