
『メルボルンカップ(G1/芝3200m)』が、2021年11月2日(火曜日)にオーストラリア・フレミントン競馬場にて開催されます。
2006年に日本馬のデルタブルースが優勝して以降、定期的に日本馬が参戦しているメルボルンカップのレースですが、今年は残念ながら日本馬が参戦しません。
だからといって無視をするのはもったいない!
大本命が登場してくる今年のメルボルンカップは絶対に見逃せません。それでは、メルボルンカップの見どころと、今年の注目馬をご紹介していきましょう。
メルボルンカップ2021の概要
- レース名:メルボルンカップ(Melbourne cup)
- レース詳細:3歳以上/芝3200m
- 競馬場:オーストラリア・フレミントン競馬場(メルボルン)
- 日程:2021年11月2日(火曜日)
- 発走予定時刻:日本時間11月2日(火曜日)13時00分(現地時間 15時00分)
- 賞金:総額775万ドル(約6億6500万円)/1着賞金:440万ドル(約3億7300万円)
メルボルンカップとは
メルボルンカップは、「The Race That Stop a Nation(国を止めるレース)」との異名を持つ、オーストラリアを代表するレースで、毎年11月の第一火曜日に開催されます。
メルボルン都市圏は「メルボルンカップ・デー」として祝日となり、メルボルン都市圏以外の街でも、普段競馬を見ない人々でさえもドレスアップして観戦する、まさに国民的行事なのです。
レースは芝3200mで行われる長距離戦。フルゲートは24頭で、各馬にハンディキャップが設定されており、人気馬が負けることも多い、非常に難解なレースです。
メルボルンカップ2021の注目馬を紹介!
それでは、今年の注目馬を2頭紹介します。
史上最大の下剋上なるか!大注目の『 Incentivise(インセンティヴァイズ)』
ブックメーカー各社で、約2.4倍の堂々の一番人気に推されているのが、「インセンティヴァイズ」です。
例年、人気が割れるメルボルンカップにおいて、大本命が登場するのは異例のこと。大注目のインセンティヴァイズとは、どのような馬なのでしょうか?!
もともとはクイーンズランド州のローカル競馬場からのデビューであった同馬。昨年8月にデビューするも9着に大敗してしまいます。
そこから半年以上の休みを余儀なくされ、今年の3月に迎えた2・3戦目も6着・8着と、デビューから見どころのない3連敗。厳しいキャリアのスタートとなります。
ところが、4月に初勝利を挙げると、そこから怒涛の快進撃が始まります。6月末までのわずか2ヵ月半で、あれよあれよという間に6連勝を果たしました!
その中でも圧巻は、重賞初挑戦となった6月26日、イーグルファーム競馬場でのG3・タタソールズカップ。2着馬に12馬身もの大差をつけて圧勝し、一躍メルボルンカップ戦線の新星として名乗りを上げたのです。
このレース後に、元のオーナー兼調教師が50%の権利を持ったまま、オーストラリアの有力馬主にトレードされ、メルボルンの名門・ムーディー厩舎に移籍することになります。
ローカル競馬場からメルボルンに移籍し、対戦する相手も格段にレベルアップしますが、インセンティヴァイズの快進撃は止まりません。
移籍初戦となった、G1・マカイビーディーヴァステークス。1600mのこのレースは、距離がベストの距離より短く、強敵相手で、かつ移籍初戦といった厳しい条件でしたが、見事に勝利し、G1初制覇を果たします。
続くG1 ターンブルステークスもあっさりと優勝
インセンティヴァイズは、G1連勝を手土産に、100年以上の歴史を持つ、オーストラリアを代表するG1の一つ・コーフィールドカップに参戦しました。
コーフィールドカップは、大外枠からのスタートで、厳しいレースを余儀なくされるものの、大外をまくり、直線では早め先頭から後続を突き放す圧巻のパフォーマンスを披露。連勝を9とし、大本命としてメルボルンカップへ駒を進めてきました。
今年の3月時点では未勝利だった馬が、メルボルンカップの優勝最有力馬になるなど誰が想像できるでしょうか?!
どん底にいた馬が、オーストラリア最高峰のレースを勝利すれば、これほど痛快なことはありません。連勝の勢いのまま、メルボルンカップ制覇となるか、大注目です!!
対抗馬!欧州の強豪『Spanish Mission(スパニッシュミッション)』
インセンティヴァイズの対抗馬となるのが、アメリカから遠征の「スパニッシュミッション」。2番人気・単勝オッズ約5.5倍に支持されています。
競馬の本場・欧州の長距離路線でもまれてきた実力馬です。実績も抜群で、今年6月のG1・ヨークシャーカップで、2020年のアイルランドダービー馬サンティアゴ(Santiago)、2019年のイギリスセントレジャー2着馬サーロンプリーストリー(Sir Ron Priestly)といった強敵を下し、G1初制覇。
8月のG2 ロンスデールカップでは、欧州の長距離最強馬の一頭ストラディヴァリウス(Stradivarius)にアタマ差の2着に惜敗するも、トップクラスの力を持っていることを証明してきました。
そして、今回ジョッキーに迎えるのは、メルボルンカップ勝利経験もあるオーストラリアのトップジョッキー、クレイグ・ウィリアムス。インセンティヴァイズから主役の座を奪う可能性が最も高い馬だと言えるでしょう。
ただ、気がかりな点は、メルボルンカップにぶっつけ本番で挑まなければならなくなったこと。本来は、コーフィールドカップを使ってのメルボルンカップ参戦が予定されていましたが、オーストラリア遠征前の検疫中に筋肉にけいれんを起こし、遠征に遅れが出るアクシデントが起こってしまったのです。
能力や実績は出走メンバー中でも最上位ですが、この予定の狂いがコンディションにどのように影響をしているかがカギとなりそうです。
軽ハンデ馬も虎視眈々!
メルボルンカップは、各馬にハンディキャップが設定されており、背負う斤量が違います。毎年、軽ハンデの馬が上位を争うことが多く、格下でも無視はできません。
今年は、前哨戦のG3・ザバートカミングスを快勝して参戦する52キロの『グランドプロムナード(Grand Promenade)』、ローカルG3・ジーロンカップを勝って挑戦する51キロの『トラリーローズ(Tralee Rose)』などが虎視眈々と上位を狙っています。
インセンティヴァイズやスパニッシュミッションに課せられたハンデは57キロで、その差は5キロ以上。このハンデ差を活かして上位に食い込むことができるでしょうか。
馬券のヒント!メルボルンカップはリピーターを狙え!
激戦必至のメルボルンカップですが、攻略に役立つヒントをお伝えします。メルボルンカップでは、一度好走した馬が再度好走するパターンが多く見られます。
- 2003年2番人気、4年~05年は1番人気で3連覇を果たした『マカイビーディーヴァ(Makybe Diva)』
- 2011年9番人気、13年20番人気、14年7番人気で3回2着がある『レッドカドー(Red Cadeaux)』
- 2015年4番人気で2着、17年7番人気で3着とそれぞれ馬券内に好走した『マックスダイナマイト(Max Dynamite)』
- 2018年10番人気で3着、19年7番人気で2着、20年3番人気で2着と、3年連続で馬券になった『プリンスオブアラン(Prince of Arran)』
など、多くの馬が何度も好走しているのです。人気にかかわらず、このパターンの馬は買っておいて損はありません。
今年出走するリピーター馬
では、昨年好走し、今年も出走してくるリピーター2頭をご紹介しておきましょう。
昨年の覇者『Twilight Payment(トワイライトペイメント)』
3番人気タイ、単勝オッズは約15倍です。昨年は10番人気の低評価ながら大金星をあげました。
今年で8歳になるベテランですが、実力は侮れません。昨年と同じアイルランドセントレジャーからの参戦ですが、昨年3着に敗れたレースを今年は快勝し、老いてなおますます盛んなところを見せています。
馬券内に入れておいて損はないでしょう。
大穴『ザチョーズンワン(The Chozen One)』
14番人気、単勝オッズ約41倍の人気薄での出走となります。
しかし、昨年のメルボルンカップでは14番人気ながら4着に好走。昨年のコーフィールドカップでは16番人気で3着、2019年オーストラリアンダービーでは11番人気で4着と、人気がないときにこそ好走する傾向にあります。
今回も人気薄での出走。馬券内に入れておくと、高配当をもたらしてくれるかもしれません。
メルボルンカップの馬券を購入するには
2021メルボルンカップは、JRAからは馬券の発売の予定はありません(10/30時点)。
しかし、海外企業が運営する「ブックメーカー」サイトを通じて購入することが可能です。日本語でも安心して賭けることができるサイトもあるのでおすすめです。
海外競馬のレースも購入できたらと思っている競馬ファンの方は多いのではないでしょうか。もちろん、JRAで海外競馬券を購入することは可能ですが、全てのレースが対象ではありません。
そして、「ブックメーカー」を通して馬券を買う大きなメリットもあります。
- JRAで買うよりも好条件のオッズとなる可能性がある(メルボルンカップのオッズは既に発表済みで、購入が可能です。)
- 購入した時点のオッズで払い戻される
- 複数のブックメーカーからオッズを比較できる
- ライブストリーミングでレースが視聴できる
- お得に購入できるフリーベットのキャンペーンがある
メルボルンカップは、頭数が多く、人気通りに決着しないことも多いレース。そのため、競馬初心者の方でも、宝くじ感覚で気軽にベットできるレースとも言えます。
普段競馬をしないオーストラリア人たちも、自分のラッキーナンバーや名前など、宝くじ感覚で気軽に楽しんでいるのがメルボルンカップなのです。
気になる方はブックメーカーで馬券を購入する方法を参考にしてみてくださいね!
大本命馬インセンティヴァイズが10連勝でメルボルンカップを制するのか、欧州トップクラスの実力を持つスパニッシュミッションが力を示すのか、はたまた軽ハンデの馬が番狂わせを演じるのか。
どのような結末になるのか、ぜひご注目ください!
オッズを比較して、一番良いオッズのブクメでベットしてみましょう!