オーストラリアを代表する競馬のビッグレース『メルボルンカップ2022』は、11月1日(火曜日)に例年通りフレミントン競馬場にて行われます。
レースとしては芝3200mという長距離、加えてハンディキャップレースという特殊な条件から、波乱傾向にある難解なレースなことでも有名なメルボルンカップ。
今年は43カ国から186頭の馬がノミネートされ、出走馬24頭が決定しました。
メルボルンカップ2022年を攻略すべく、注目馬を7頭厳選し予想オッズとともにご紹介いたします。
2022年のメルボルンカップは、日本馬の出走がないためJRAではベットすることができません。しかし、海外で運営されているブックメーカーを通して、ネットでメルボルンカップの馬券を購入することが可能です。
メルボルンカップ2022の概要
- 日程:2022年11月1日(火曜日)
- 時間:15:00(現地)、13時(日本時間)
- 会場:フレミントン競馬場
- 距離:芝3200メートル
- 負担重量:ハンディキャップ競走
- 格付け:G1
- 賞金総額:$8,000,000AUD(約7億5600万円)
- 優勝賞金:$4,400,000AUD(約4億1600万円)
- 2021年の優勝者:ベリー・エレガント(Verry Elleegant)
メルボルンカップ2022の注目馬7頭を紹介!
有力馬としてカウントされていたロフト(Loft)やダーストン(Durston)が直前になり回避することになりましたが、それでもかなり面白いメンバーが揃いました。
独断と偏見でチョイスした、メルボルンカップの注目馬7頭をご紹介していきましょう。
ドーヴィルレジェンド(Deauville Legend)
- 単勝オッズ4倍(1番人気)
- せん3 James Ferguson厩舎(イギリス) K.マカヴォイ騎手
- 父:Sea The Stars 母:Soho Rose(母の父:Hernando)
- ハンデ55キロ
芝2400m以上の距離で良績を残している、成長著しいイギリスの3歳馬。
7月に芝2600mのバーレーントロフィー(G3)を勝利し重賞初制覇しています。
8月には芝2400mのグレートヴォルティジュールステークス(G2)に出走、直線で他馬に包まれる苦しい展開となりながら、外に持ち出されると後続を突き放す完勝劇を披露したのです。
イギリスの牡馬クラシックの3戦目・セントレジャーでも有力馬になり得る存在でしたが、せん馬のため出走権がなく断念、メルボルンカップに標準を合わせてきました。
ジョッキーには、メルボルンカップ通算3勝を誇る名手ケリン・マカヴォイ騎手を早くから確保しており、この一戦に懸ける勝負気配を感じます。
各ブックメーカーで1カ月以上前から堂々の1番人気に推されているドーヴィルレジェンド、人気に応えることができるでしょうか。
ウィズアウトアファイト(Without a Fight)
- 単勝オッズ9倍(2番人気)
- せん5 Simon & Ed Crisford厩舎(イギリス) W.ビュイック騎手
- 父:Teofilo 母:Khor Sheed(母の父:Dubawi)
- ハンデ55.5キロ
2020年6月のデビュー以来、一貫して芝2000m以上のレースに使われてきた馬です。
安定感のあるレースぶりが武器で、17戦して7勝・2着3回・3着4回と4着以下が3度しかなく、凡走が少ないタイプ。
重賞で良いレースを展開していながらも、惜しくも勝利までは届いていませんでしたが、今年7月にイギリス・ヨーク競馬場で行われた、芝2770mのシルバーカップ(G3)で待望の重賞初制覇を果たします。
その前月・6月にも芝2770mのレースで勝利しており、長距離適性の高さを見せつけました。
距離延長で結果を残してきた馬なので、さらなる距離延長となるメルボルンカップでも機体十分な存在です。
ゴールドトリップ(Gold Trip)
- 単勝オッズ11倍(3番人気)
- 牡5 Ciaron Maher & David Eustace厩舎(オーストラリア) M.ザーラ騎手
- 父:Outstrip 母:Sarvana(母の父:Dubai Destination)
- ハンデ57.5キロ
2019年にフランスでデビュー、未勝利のままグレフュール賞(G2)で重賞制覇を達成すると、2020年パリ大賞3着、凱旋門賞4着、2021年ガネー賞2着、サンクルー大賞3着とG1レースの上位をにぎわす存在となりました。
2021年10月にオーストラリアへ移籍、一頓挫あったものの2022年7月より順調にレースに使われ、10月にはコーフィールドカップ(G1)で2着に食い込むなど実力を発揮してきています。
前走・コックスプレート(G1)では9着に敗れたものの、距離が短かったことと、これまで経験のなかった連闘の影響も大きかった様子。
芝2400mで良績が多く、さらなる距離延長となるメルボルンカップでも注目の存在で、ここで2勝目をあげても全く驚けません。
フーヤマル(Hoo Ya Mal)
- 単勝オッズ13倍(4番人気タイ)
- 牡3 Gai Waterhouse & Adrian Bott厩舎(オーストラリア) C.ウィリアムズ騎手
- 父:Territories 母:Sensationally(母の父:Invincible Spirit)
- ハンデ53.5キロ
2021年イギリスでデビュー、未勝利戦を勝ったあとの2勝目が遠く地味な存在の馬でしたが、今年のイギリスダービーで16番人気の超大穴ながら2着に食い込んだことで一躍脚光を浴びたフーヤマル。
勝ち馬は3戦無敗でダービー馬となった怪物デザートクラウン、3着馬は次走アイリッシュダービーで7馬身差圧勝を披露したウエストオーバーということで、2着に入ったフーヤマルも高い評価を受けることに。
実際、イギリスダービー後、セールに出されたフーヤマルは、約1億9900万円の高額で新たなオーナーに買い取られることとなります。
8月にイギリス・グッドウッド競馬場で行われた芝2800mのマーチステークス(G3)で待望の重賞初制覇を果たし、陣営はオーストラリアへの移籍とメルボルンカップ参戦を宣言しました。
メルボルンカップ前に出走したイギリスセントレジャーでは8着に敗れるものの、この一戦で評価を落とすのは早計。底知れない魅力を持った一頭であることは間違いありません。
モンテフィリア(Montefilia)
- 単勝オッズ13倍(4番人気タイ)
- 牝5 David Payne厩舎(オーストラリア) J.コレット騎手
- 父:Kermadec 母:Bana Wu(母の父:Shirocco)
- ハンデ55キロ
これまでG1・4勝を挙げている強豪牝馬モンテフィリア。
デビュー時から第一線で活躍を続けており、オーストラリアンダービーでは4着に敗れたものの、牡馬の中に入り1番人気に支持されたほどの素質を持っています。
2022年9月からのシーズンは、勝利こそないもののG1・4着→G2・3着→G1・4着と好走を続けており好調をキープしている模様。
使われながら徐々に体調はアップしているようで、あと一押しが効けば、メルボルンカップ優勝も夢ではありません。
スモーキンロマンス(Smokin’ Romans)
- 単勝オッズ21倍(11番人気タイ)
- せん6 Ciaron Maher & David Eustace厩舎(オーストラリア) J.カー騎手
- 父:Ghibellines 母:Inferno(母の父:Yamanin Vital)
- ハンデ51.5キロ
9月にMRCファウンデーションカップ(G3)を、10月にはフレミントン競馬場で行われたターンブルステークス(G1)を勝利し重賞連勝と勢いに乗る一頭です。
前走・コーフィールドカップ(G1)は1番人気に支持されるものの9着と惨敗してしまいましたが、騎手の乗り替わりも影響したように思います。
当初よりメルボルンカップを大目標に掲げており、前走のような凡走はないはず。
前走の凡走で人気を落とすようなら怖い存在で、重賞連勝の勢いは侮れません。
なお、母父・ヤマニンバイタルは、現役時代は日本で走り、引退後はニュージーランドで種牡馬として活躍した馬で、日本にも所縁のある血統です。
ナイツオーダー(Knights Order)
- 単勝オッズ26倍(13番人気タイ)
- せん7 Gai Waterhouse & Adrian Bott厩舎(オーストラリア) T.クラーク騎手
- 父:So You Think 母:Lamanka Lass(母の父:Woodman)
- ハンデ55.5キロ
今年で7歳となるベテランの逃げ馬です。
晩成タイプの馬で、6歳だった昨年ブリスベンカップ(G2)でようやく重賞初出走を果たしましたが、このレースを見事逃げ切り重賞初出走初制覇を達成しました。
今年は、芝3200mのシドニーカップ(G1)を逃げ切っており、スタミナは抜群。
昨年のメルボルンカップでは大敗してしまいましたが、今年はリベンジなるでしょうか。
なお、シドニーカップとメルボルンカップ両方を勝つと、歴史的名牝マカイビーディーヴァ以来18年ぶりの快挙となります。
メルボルンカップ2022予想!
注目馬多数の今年のメルボルンカップですが、競馬歴15年でオーストラリアに在住していた筆者がこの記事限定で、特別に予想をお送りします!
- ◎ゴールドトリップ
- 〇フーヤマル
- ▲ウィズアウトアファイト
- ☆モンテフィリア
- △ドーヴィルレジェンド
- △ロフト
本命は、ゴールドトリップとしました。
1勝馬ながら、2020年パリ大賞で3着、凱旋門賞で4着、2021年ガネー賞で2着、サンクルー大賞で3着と、ビッグレースで上位争いした実績は最上位クラスです。
オーストラリアへ移籍後は、距離が短いレースを中心に使われていることからまだ真の力を発揮できていない印象ですが、芝2400mで行われたコーフィールドカップで2着に入っているように、適性のあるレースを走っていれば力を発揮できる状態にあると推測できます。
パリ大賞、凱旋門賞、サンクルー大賞、コーフィールドカップと好走したビッグレースはすべて芝2400mのレースで、長い距離でこそ好走するタイプで、芝3200mのメルボルンカップはもってこいの舞台。
フランス時代の実力を発揮できれば、好走する確率はかなり高いのではないでしょうか。
また、道悪にめっぽう強いので、当日馬場が悪化するようであれば信頼度はさらに高まりますよ。
相手筆頭は、フーヤマル。
今年のハイレベルなイギリスダービー2着の実績はここでも最上位レベルで、オーストラリア移籍初戦という条件を乗り越えれば非常に面白い存在です。
オーストラリアを代表するジョッキーであるウィリアムズ騎手が騎乗し、ハンデが53.5キロとかなり恵まれた点も魅力。一発があっても驚けません。
また、ウィズアウトアファイトも要注意。
長距離の適性は抜群で、メルボルンカップはどうしても獲りたいレースでしょう。
これまで騎乗してきたアッゼニ騎手ではなく、いまやヨーロッパを代表する騎手となったビュイック騎手を起用しており、かなりの勝負気配を感じます。
馬券は、ゴールドトリップを中心に、馬連やワイドで組み立てていくことをおすすめします!
メルボルンカップ2022にはブックメーカーでベットできる!
オーストラリアを代表する国民的行事「メルボルンカップ」には、ブックメーカーを通して各レースにベットすることが可能です。
2022年のメルボルンカップは日本馬の出走がないため、JRAで購入することは出来ません。
しかし、海外で運営されているブックメーカーを通すことで馬券の購入が可能となります。
- ブックメーカーの競馬については【ブックメーカー競馬】
- ブックメーカーで馬券を購入する詳しい手順は【ブックメーカーの馬券買い方ガイド】
メルボルンカップ2022におすすめのブックメーカー
ここでは、メルボルンカップにベットできるおすすめのブックメーカーをご紹介します。
ベットウィナー(Betwinner)
とにかく圧倒的なスポーツ取扱数を誇るのが『ベットウィナー(Betwinner)』。
競馬のオッズも優良で、通常単勝かイーチウェイ(単勝と複勝の混合)でしかベットできないアンティポスト(将来行われるレース)ベットで複勝だけでもベットできるなど、賭けの種類も豊富。
まとめ
毎年非常に見ごたえのあるレースが展開される『メルボルンカップ』。
現地の盛り上がりを直接体感できないのは残念ですが、画面越しでもその熱量はしっかりと伝わるはず!
波乱傾向にあるレースですが、本記事の注目馬や予想を参考にして、ぜひ高額の勝利金をゲットしてください。