近年、世界中でeスポーツ市場は急激に成長を遂げ、プロゲーマーの誕生や億単位の賞金規模で大会が開催されるなど大きな盛り上がりを見せています。
ゲームをすることがスポーツなのかと疑問を抱いている方は、時代の流れに乗り遅れてしまっているかもしれません?!
この記事では「eスポーツとは」「eスポーツのゲームジャンル」など分かりやすく解説しています。eスポーツについてまだ詳しくご存知でないプレイヤーのみなさん、ぜひ参考にしてみてください!
eスポーツとは?
eスポーツとは「Electronic Sports(電子スポーツ)」の略称で、コンピューターゲームやビデオゲームなどの電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般のことを指します。
スポーツという言葉を聞くとサッカーや野球などといった、身体を使った運動を連想する方が多いかもしれません。でも決して身体を動かすことだけがスポーツではなく、スポーツは競技を楽しむことの総称と捉えられています。
元々、「Sports(スポーツ)」という用語の起源はラテン語の、「deportare(デポルターレ)」という言葉が起源と言われています。
最初は「運搬する、運ぶ」ということ意味でしたが、時代と共に意味を変えて「楽しむ、気晴らしをする」という意味に変わりました。その後、deportareが訛って現在に至るSportsに変換されたようです。
「eスポーツ」という単語は世界では2000年ごろから使われ始めましたが、日本では一般的には普及しておらずいまだに馴染みのない言葉です。
また、eスポーツの選手はプロゲーマーと呼ばれることが多く、ゲーム好きな人との印象が強いですが、eスポーツの最強国として知られるアメリカや韓国ではプロゲーマーはeスポーツのアスリート選手として認識されています。
ゲームのジャンルは大きく分けて8種類
一概にeスポーツといってもその中でも様々なタイトルがあり、以下のように様々なタイトルがeスポーツとしてプレイされています。eスポーツ大会では、あらゆるゲームのジャンルが大会で採用されています。こちらではメインの8種目を紹介していきます。
FPS(ファーストパーソンシューター)
FPSは、主人公視点で操作し、ゲーム内に出現する標的を攻撃する3Dアクションシューティングの総称です。画面には体の一部や武器が表示され、遭遇する敵や的に照準を定めて戦うアクションゲームです。代表作にはカウンターストライクシリーズ、オーバーウォッチ、コールオブデューティーなど。
TPS(サードパーソンシューター)
TPSもFPSと同様にシューティングゲームの1つです。一人称視点でプレイするFPSとは異なり、TPSは主人公の後方からプレイする三人称視点で物語が進行していきます。人気ゲームにはフォートナイト、荒野行動、PUBGなど。
RTS(リアルタイムストラテジー)
RTSはリアルタイムで戦略や戦法をキャラクターに指示をしていく、シミュレーションゲームです。刻々と変化する戦況に対して、手持ちの駒に指示を送り、対戦相手との駆け引きや攻防を行なっていくのが特徴。RTSはeスポーツの先駆者とも言えるジャンルで、StarCraft II(スタークラフト2)やWarCraft III(ウォークラフトスリー)、Age of Empires(エイジ・オブ・ヴァンパイア)などが有名作品です。
MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)
MOBAは前述のRTSと同様にオンライン上で仲間を動かしながら対戦するシミュレーションゲームです。RTSでは複数のキャラクターに指示しますが、MOBAではプレイヤーが単体を操作していきます。eスポーツ業界では、5対5のチーム戦が組まれ、各国でリーグ戦が開催。LOL(リーグ・オブ・レジェンド)やDota2(ドータツー)は世界的に人気を博しています。
格闘ゲーム
日本が産んだ元祖格闘ゲーム、ストリートファイター、大乱闘スマッシュブラザースなどもeスポーツに含まれます。対戦相手をノックアウト、体力を0にするなどすれば勝利。昔から愛されるゲームは、2018年に日本で初開催された格闘ゲームの国際大会EVO Japan(エボジャパン)は、年々規模が拡大し、大きな注目を得ています。
スポーツゲーム
スポーツを扱ったシミュレーションゲームです。人気のサッカーゲームFIFAシリーズをはじめ、NBA、野球ゲームなどを用いるスポーツゲーム。近年ではオフシーズンにプロサッカー選手がeスポーツ大会に参戦するなど話題を集め、業界を盛り上げています。
レーシングゲーム
シンプルにサーキットを周回し、レースで勝利するのがレーシングゲーム。今やVRや多くの最先端の技術を導入し、目覚ましい進化を見せています。さらには海外ではプロのF1ドライバーをeスポーツチームに迎え入れ、実際に大会に参戦するなど大きな影響を与えました。人気レーシングゲーム、グランツーリスモやマリオカートなどが採用され、プレイするだけでなく観戦しても楽しい場となっています。
パズルゲーム
落ちてくるパズルを組み立て、壊す、連鎖などを屈して対戦型のパズルゲーム。落ちてくる物体に対処していくため落ちゲーとも言われています。日本国内でも東京ゲームショウで人気ゲーム、ぷよぷよ大会が各都道府県で開催されています。
DCG(デジタルカードゲーム)
日本でも愛され続けている遊戯王やマジックザギャザリングといったカードゲームを、オンライン対戦できるのがデジタルカードゲームです。世界的にもDCGは規模を拡大してきおり、Hearthone(ハースストーン)、Artifact(アーティファクト)、遊戯王デュエルリンクスなどは国内外で大会が開催されています。
発展し続けるeスポーツの市場規模
eスポーツ市場は現在、全世界で注目されている市場で近年凄まじい勢いで右肩上がりに成長し続けています。
ただのゲームというコンテンツではなく、1つの競技として扱われ周りの認識が変わるとプレイヤー人口やファン人口など、参入する人口も増え続け多くの人を魅了しています。
また、eスポーツの競技人口は少なくとも全世界で1億人以上と言われており、野球の競技人口が約4000万人と比較してもeスポーツ人口は野球の倍以上の人口が参加している競技だということが分かります。
競技人口や注目度が増えることで大規模な世界大会が行われたり、eスポーツドリームと言われているような、億単位の賞金が出る大会も開かれるようになりました。
それによってeスポーツで生計を立てるプロゲーマーの出現や、プロゲーマー同士が実力を争い合うプロリーグなども行われるようになり、今後もますます発展していくことが期待できる市場です。
eスポーツが誕生し始めた2014年では市場規模が約200億円でしたが、2019年時点で世界全体でのeスポーツ規模は1000億円超となりました。
eスポーツに参入する企業や事業が増加!
最近のeスポーツブームに参入してくるのは、eスポーツをプレイするプレイヤーだけではありません。eスポーツの今後の成長に期待している企業もさまざま形でeスポーツ業界へ参入しています。
表立ってeスポーツ関連の商品を発売している企業やゲーム制作会社だけでなく、誰もが知っているような大手有名企業もeスポーツ事業に参入しています。
代表的な企業では、カップヌードルでお馴染みの「日清食品」が格闘ゲームの世界大会の協賛として参加したり、通信キャリアでお馴染みの「au」はプロゲーミングチームのスポンサーとしてeスポーツに参入しています。
例で挙げた企業はほんの一握りで、その他でも誰もが知っているような企業が実はeスポーツに参入していて、プレイヤーの視点だけでなくビジネスシーンとしても高い注目を集めている市場です。
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