
ドバイワールドカップデーで行われる中距離路線の最強馬を決めるビッグレース「ドバイターフ(Dubai Turf))」。
2023年のドバイターフには、ドウデュース、セリフォス、ダノンベルーガ、ヴァンドギャルドと上位独占も夢ではない強力な日本馬が4頭出走。
中でもドウデュースの武豊騎手には、日本人騎手のドバイ国際競走最多勝利5勝目がかかっており、新たな金字塔の期待もかかる大注目のレースとなりました。
ドバイターフは、過去10年の開催のうち日本馬が5勝を挙げている、日本馬にとって相性の良いレースです。
この記事では、主要ブックメーカーの単勝オッズと注目馬のご紹介、さらに競馬歴約20年のライターによる、本記事限定の大胆予想もお届けしていきます!
ドバイターフ2023の概要
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レース名:ドバイターフ
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日程:2023年2月25日(土曜日)
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発送時間:日本時間26日0時20分(現地時間25日19時20分)
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場所:ドバイ・メイダン競馬場
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格付け:国際G1
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距離:芝1800m
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賞金総額:500万USD(約6億7,000万円)
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1着賞金:290万USD(約3億9,000万円)
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出走可能数:フルゲート16頭
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出走条件:サラブレッド北半球産4歳以上、南半球産3歳以上
ドバイターフの結果2023
- 1着:ロードノース
- 2着:ダノンベルーガ
- 3着:ネーションズプライド
- 5着:セリフォス
- 14着:ヴァンドギャルド
- 取消:ドウデュース
レース当日、1番人気に推されていた日本馬・ドウデュースがまさかの出走取消となってしまったドバイターフ。
レースは、中段やや後方に控えていた英国のロードノースが優勝し、前人未踏のドバイターフ3連覇を達成しました。
日本馬・ダノンベルーガは、直線半ばでは絶望的な位置取りながらも、最後の1ハロンで末脚を爆発させ勝ち馬に迫る2着に追い込んでいます。秘めたる能力を証明したレースとなっており、今後も要注目の存在です。
日本馬・セリフォスは、一旦は先頭を飲み込むかのような勢いで追い込んできましたが、最後は止まってしまいました。距離が影響した模様で、得意のマイルに戻れば即巻き返してくるでしょう。
ドバイターフ2023の出走馬と予想オッズを比較
ドバイターフ2023に出走予定の各馬の単勝オッズを、ブックメーカー各社のオッズで比較してみましょう。
馬名(英語名) | bet365 | betway | betwinner | スポーツベットアイオー |
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*ドウデュース(Do Deuce) | 3.25 | 3.25 | 3.24 | |
*セリフォス(Serifos) | 5.0 | 5.0 | 4.32 | |
ロードノース(Lord North) | 7.0 | 7.0 | 6.5 | |
ネーションズプライド(Nations Pride) | 8.0 | 9.0 | 8.0 | |
リアルワールド(Real World) | 9.0 | 11.0 | 9.0 | |
マスターオブザシーズ(Master of the Seas) | 11.0 | 10.0 | 9.0 | |
ジュンコ(Junko) | 12.0 | 13.0 | 12.0 | |
*ダノンベルーガ(Danon Beluga) | 13.0 | 13.0 | 13.0 | |
*ヴァンドギャルド(Vin De Garde) | 17.0 | 21.0 | 17.0 | |
アルファリーク(Alfareeq) | 17.0 | 15.0 | 13.0 | |
オーダーオブオーストラリア(Order of Australia) | 21.0 | 26.0 | 21.0 | |
シャールズスパイト(Shirl’s Speight) | 21.0 | 21.0 | 21.0 | |
エルドラマ(El Drama) | 21.0 | 17.0 | 21.0 | |
グロリアスドラゴン(Glorious Dragon) | 26.0 | 41.0 | 26.0 | |
サーバスカー(Sir Busker) | 51.0 | 51.0 | 51.0 | |
シーリル(Shelir) | 51.0 | 51.0 | 51.0 |
オッズは3月19日現在のものとなります。
*は日本馬です。各馬の詳しい情報は後述しています。
スポーツベットアイオーのオッズは現時点ではまだ公開されておらず、レース直前に公開される予定となっています。
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関連情報:ブックメーカーで馬券を購入する方法
ドバイターフに賭けられるブックメーカー
ドバイターフにベット可能なブックメーカーの中でも、特におすすめできるサイトを3つ厳選してご紹介します!
BET365(ベット365)
Bet365では、連勝系の馬券を購入できることに加え、複数のレースの馬券を組み合わせて、高額の勝利金を目指せるアキュムレーターベットも搭載しています。
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購入できる馬券の種類:単勝、複勝、イーチウェイ、馬単、3連単
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ライブストリーミング配信:有り
※ 視聴したいレースに単勝/複勝70円相当(またはイーチウェイ35円)のベットをすることで視聴できます。
スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)
スポーツベットアイオーでは、レース出走各馬のデータが豊富に用意されており、各馬の戦績一覧はもちろん、血統や馬場状態ごとの成績などの情報が入手できるので精度の高い予想ができます。
また、オッズが優良な点もおすすめポイントです。
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購入できる馬券の種類:単勝、上位2位プレイヤー(2着以内に入れば的中)、複勝
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ライブストリーミング配信:無し
ベットウィナー(Betwinner)
ベットウィナーは競馬の取り扱いのある他サイトと比較しても、圧倒的なレース数が取り扱われています。
海外競馬マニアの方には特におすすめできるブックメーカーです。馬券の種類は単勝のみとなりますが、オッズが優良な点も見逃せません。
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購入できる馬券の種類:単勝
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ライブストリーミング配信:無し
ドバイターフ2023の予想
- ◎ドウデュース
- ◯ダノンベルーガ
- ▲ヴァンドギャルド
- △ネーションズプライド
- △セリフォス
- △ロードノース
本命はドウデュース
デビュー当時から高い素質と完成度を見せており、マイルの朝日杯フューチュリティステークスと芝2400mの日本ダービーをW制覇したことからも、非凡な才能が感じ取れます。
昨秋のフランス遠征は結果が残せませんでしたが、適性がまったく合わなかったために度外視して問題ありません。
ドバイ遠征前最後のレースとなった前走・京都記念では、フランス遠征明けで明らかに余裕のある仕上がりだったにも関わらず、強力なメンバーを3馬身突き放す圧勝劇を披露し、さらなる進化を感じさせる内容でした。
折り合いに苦労せず、どの距離でもこなせるタイプの馬ですが、筋肉質な馬体から芝2000m以下が特に適性が高いと思われ、その中でもドバイターフと同じ芝1800mはベスト条件と言えそうです。国内の最終追い切りでも破格の動きを見せており、仕上がりも抜群な様子。
名手・武豊騎手の手綱さばきにも期待がかかり、ドバイターフ優勝の大本命と見ます。
対抗はダノンベルーガ
デビュー2戦目で出世レースである共同通信杯を勝った高い素質が評価され、3歳クラシック戦線では上位人気に推され続けたものの、やや決め手を欠き結果を残すことができませんでしたが、秘めたる実力はG1クラスであることは疑う余地がありません。
昨秋のレースぶりを見ると、対応できる距離には限界がありそうで、極上の切れ味を繰り出した共同通信杯と同じ芝1800mはプラスに転じる可能性が高そう。日本では人気先行タイプの馬でしたが、人気を落とす今回こそが買い時ではないでしょうか。
ヴァンドギャルドも要注意
近走成績は冴えませんが、ドバイターフで激走を見せるのはここ2年間と同じパターンで、再び激走してくる可能性も十分です。
前走サウジカップは、ダートが全く合わなかったため参考外のレースで、むしろドバイターフに向けての叩き台と考えると悪くない内容でした。
今年7歳のベテランですが、勝ち馬パンサラッサとロードノースにハナ差まで迫った昨年のレース内容から衰えは全く感じません。人気はあまりないですが、実力と好走の期待値は申し分ない存在です。
馬券は、以下の5種類で勝負します!
- ドウデュースの単勝
- ドウデュース1着固定の馬単
- ドウデュース2着固定の馬単
- ダノンベルーガのイーチウェイ
- ヴァンドギャルドのイーチウェイ
ドバイターフ2023の注目馬
強力な日本馬をはじめ、実力馬が揃った今年のドバイターフですが、注目馬を7頭ご紹介していきましょう!
ドウデュース(Do Deuce)
牡4最強世代の日本ダービー馬!海外G1制覇なるか
- 騎手名:武豊騎手
- 父:ハーツクライ
- 母:ダストアンドダイヤモンズ(母の父Vindication)
数々の活躍馬を輩出している現4歳世代を代表する一頭であるドウデゥース。
2歳時に朝日杯フューチュリティステークスを勝ち、3歳時には日本ダービー馬になり、常に世代の最前線を走っている馬です。
昨秋のフランス遠征ではタフな馬場に苦しみ結果を残すことができませんでしたが、帰国初戦の前走・京都記念では後続をあっさり突き放す完勝劇で、能力の高さを改めて証明しました。
名手・武豊騎手をして「話すことが何もない」と言わしめるほどの完成度を誇りますが、調教の動きは凄まじさを増しており、さらなる進化を感じさせます。ドバイの地で、名手に久々の海外G1勝利を届けることができるでしょうか。
セリフォス(Serifos) 牡4
最強世代のマイル王!スピードを武器にドバイで勝利なるか
- 騎手名:ダミアン・レーン騎手
- 父:ダイワメジャー
- 母:ジーフロント(母の父Le Havre)
ドウデュースと同じ4歳世代のマイル路線で活躍するセリフォス。
昨年の春は、G1で好走するもののややパンチに欠ける内容が続きましたが、ひと夏を越して大きく成長を見せます。昨秋の始動戦で強豪古馬を撃破すると、その勢いのままマイルチャンピオンシップも制覇し、悲願のG1ウィナーとなりました。
マイルチャンピオンシップで見せた切れ味は完全にレベルが違うもので、騎乗していた名手・レーン騎手も「海外レベル」であることに太鼓判を押しています。
再びレーン騎手を鞍上に迎える今回、朝日杯フューチュリティステークスで惜敗したドウデゥースに雪辱を果たし、海外G1を制覇することができるでしょうか。
ダノンベルーガ(Danon Veluga) 牡4
秘めたる能力は世代随一!素質開花でG1制覇なるか
- 騎手名:川田将雅騎手
- 父:ハーツクライ
- 母:コーステッド(母の父Tizway)
ハイレベルな4歳世代の中でも、屈指の素質を持つダノンベルーガ。
2021年暮れの新馬戦を快勝後、2戦目で出世レースである共同通信杯を制覇、早くも重賞ウィナーの仲間入りを果たし、一気にエリートコースに乗ります。
ところが、昨春のクラシックでは上位人気に推されるも、惜敗し戴冠ならず。昨秋の古馬戦線でも上位に食い込むものの、いまいち勝ちきれないレースが続いています。
ただし、持っている素質や切れ味は本物で、ドバイターフのコース条件は合いそうな印象。ここで一気の素質開花を見せても全く驚けません。
ヴァンドギャルド(Vin De Garde)牡7
2年連続好走中!3度目の正直で悲願の優勝なるか
- 騎手名:ミカエル・バルザローナ騎手
- 父:ディープインパクト
- 母:スキア(母の父Motivator)
2021年2着、2022年3着と、2年連続ドバイターフで好走しているヴァンドギャルド。
日本国内では重賞1勝の実績のみですが、ドバイの芝に抜群の相性を誇っています。前走のサウジカップは、ダートが合わずに大敗してしまいましたが、芝に戻れば巻き返し可能。
2021年は勝ち馬に3馬身離されましたが、昨年は勝ち馬にタイム差まで迫っており、加齢してもレース内容は良化しています。
3度目の正直で、悲願のドバイターフ優勝なるでしょうか。
ロードノース(Lord North)騙7
ドバイターフ2連覇中!3連覇の偉業に挑む
- 騎手名:ランフランコ・デットーリ騎手
- 父:Dubawi
- 母:Najoum(母の父Giants Causeway)
2021年・2022年とドバイターフを連覇しているロードノース。
昨年は日本のパンサラッサと同着で優勝を分け合う結果となりました。2021年と比較し、2022年はパフォーマンスを落としてしまいましたが、それでも勝ちを譲らずに同着まで持ち込んだのはロードノースの底力の証明と言えるでしょう。
7歳となった今年は、さすがに往年の力を望むのは酷かもしれませんが、それでもドバイでの相性の良さを考えると軽視することはできません。
ネーションズプライド(Nations Pride) 牡4
イギリスの名門からの刺客がドバイターフ制覇を目論む!
- 騎手名:ウィリアム・ビュイック騎手
- 父:Teofilo
- 母:Important Time(母の父Oasis Dream)
英国の名門チャーリー・アップルビー厩舎が送り込む強豪ネーションズプライド。
3歳時からドバイ、アメリカと各地を転戦し、ベルモントダービー2着、サラトガダービー1着とビッグレースで結果を残してきました。メイダン競馬場で行われた前走ドバイミレニアムステークスもきっちりと勝利し、ドバイでの相性の良さを見せつけています。
名門の素質馬が狙いすました一戦、ドバイターフ優勝の可能性も十分です。
ジュンコ(Junko)騙4
個性的な名前に惑わされるな!秘めたる素質は本物
- 騎手名:マキシム・ギュイヨン騎手
- 父:アンテロ
- 母:Lady Zuzu(母の父Dynaformer)
日本語が由来になったと思われる個性的な名前が印象的なジュンコ。名前からは決して強そうには思えないですが、油断は禁物、デビュー以来3着以下がない素質馬です。
フランスの名門アンドレ・ファーブル厩舎に所属し、G3ノアイユ賞勝ちのほか、重賞戦線でも好走を繰り返しています。
フランスの重めの芝で好走し、オールウェザートラックで3勝している実績から、スピードが要求されるドバイの芝への対応がカギなものの、通用する能力は秘めている要注意の一頭です。
まとめ
4歳世代のエースであるドウデュースを筆頭に、4歳世代のマイル王セリフォス、4歳世代の大器ダノンベルーガ、2年連続好走中のヴァンドギャルドと強力な日本馬が勢ぞろいしたドバイターフ2023。
ドバイターフ2連覇中のロードノースをはじめ、海外馬も強豪揃いですが、日本馬の上位独占の可能性も十分あるほど強力なラインナップが揃いました。
注目のドウデュースの鞍上を務める武豊騎手は、日本人最多のドバイ国際競走4勝の記録を保持しており、ドバイターフで勝利すれば最多記録を更新することとなります。衰えを知らないレジェンドの最多記録達成の瞬間は見逃せません!
見どころ満載の今年のドバイターフ、ぜひブックメーカーでベットしてレースをお楽しみください。