
『メルボルンカップ(Melbourne Cup)』は、1861年の開催以来、毎年11月の第1火曜日に、フレミントン競馬場にて行われるオーストラリアを代表するビッグレースです。
メルボルンカップが開催される週は「メルボルンカップ・ウィーク」と呼ばれ、一週間を通じて国中がお祭りムードに包まれるほどの国民的行事。
賞金総額は、807.5万AUD(約7億3,600万円)、優勝賞金は440万AUD(約4億1600万円)で、2着以降の賞金が超高額なことでも知られています。
メルボルンカップは、日本馬の出走がないためJRAでは馬券を購入することができません。しかし、海外で運営されているブックメーカーを通せば、メルボルンカップにベットすることが可能です。
メルボルンカップ2022についての詳しい情報は「メルボルンカップ2022注目のレース・予想オッズ・賞金」をご覧ください。
この記事でわかること
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メルボルンカップの概要とレースの特徴
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メルボルンカップの馬券を購入する方法
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メルボルンカップにベットできるブックメーカー
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伝説的なメルボルンカップのレース3選!
そのほかにも、メルボルンカップについての面白い知識、これまでの伝説的なレースもご紹介していきます!
読めば、メルボルンカップに興味がわいてくること間違いないですよ!
メルボルンカップの概要
- レース名:メルボルンカップ(Melbourne Cup)
- 日程:毎年11月の第一火曜日(現地)
- 場所:オーストラリアのフレミントン競馬場
- 格付け:G1
- 距離:芝3,200m
- 出走できる馬:3歳以上の牡馬・牝馬・せん馬
- 負担重量:ハンディキャップ競走
- 出走可能数:フルゲート24頭
- 賞金総額:800万AUD(約7億3,600万円)
- 優勝賞金:440万AUD(約4億円)
メルボルンカップをブックメーカーで購入するメリット
競馬の取り扱いがあるブックメーカーであれば、メルボルンカップにベットすることが可能です。
日本馬が出走しない年はJRAで馬券を購入することができません。ブックメーカーでメルボルンカップにベットするメリットをお伝えします。
JRAよりも日本馬のオッズが良いことがある
海外のレースに日本馬が出走する場合には、応援の意味を込めて馬券を購入する方も多いため、馬の実力よりも人気を集めることが多いんです。
しかし、ブックメーカーでは、ブックメーカー側が設定したオッズをプレイヤーに対して公開します。
そのため、日本馬のみに人気が集中するということがなく、JRAよりも優良なオッズで日本馬にベットすることが可能になるケースが発生する場合があります。
メルボルンカップの馬券の買い方
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メルボルンカップが対象となっているブックメーカーに登録する
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アカウントに入金を行う
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スポーツジャンル欄より「競馬」を選択し、賭けたい「メルボルンカップ」のレースを選択する
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賭け方やオッズ、馬を選択する
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ベットする金額を入力
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ベットを確定する
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予想が的中することを待つ!
レース確定後、予想が的中していれば、すぐに勝利金がアカウントに反映されます
そのほか、ブックメーカーで賭けられる競馬レースやオッズについては『ブックメーカーの競馬』を参考にしてください。
また、馬券を購入する詳しい手順は『ブックメーカーで馬券を購入する方法【買い方ガイド】』をご覧ください。
メルボルンカップにベットできるおすすめのブックメーカー
メルボルンカップにベットすることのできるブックメーカーを厳選してご紹介します。
ベットウィナー(bet winner)
オッズの種類、スポーツの取り扱い数ともに、トップクラスの充実度の『Betwinner(ベットウィナー)』。
ベットウィナーでは、世界中の競馬のレースを網羅しており、メルボルンカップに賭けることが可能です。
特定の馬が上位3着(複勝圏内)に入るか、入らないかを予想するオッズなど、他のブックメーカーにないオッズも用意されています。
メルボルンカップの面白い知識
メルボルンカップには「国が止まる!」
メルボルンカップは、国が止まるレース(The Race that stops a Nation)と呼ばれ、オーストラリアの国民的行事として有名です。
普段は競馬を見ない、ギャンブルをしない人でも、このメルボルンカップだけは特別でメルボルン都市圏ではなんとメルボルンカップ・デーという祝日となっています。
メルボルン都市圏でなくても、当日は営業時間を短縮したり、休みにしてしまうお店や会社もあるほど。学校の授業ですら、レース中は授業を中断してみんなでレースを観戦するほどで、誇張抜きで「国が止まっている」状態になるのです。
レース当日のフレミントン競馬場にはドレスコードが設けられ、ドレスアップした男女が集結、華やかな雰囲気の中でレースが展開されます。
メルボルンカップの前にはメルボルン地区の3歳牡馬王者決定戦『ヴィクトリア・ダービー』、メルボルンカップの後には3歳牝馬女王決定戦『ケネディ・オークス(VRCオークス)』が開催されるなどビッグレースが目白押しで、競馬界を代表するイベントとして一目置かれています。
筆者は実際にメルボルンカップウィークにオーストラリアへ滞在した経験があるのですが、若い人からおじいちゃんおばあちゃんまで老若男女関係なく、様々な人たちがレース数日前からTABと呼ばれる場外馬券場に集まり馬券を購入していくのを目撃しています。
しっかりと予想をして馬券を買う人は少なく、名前で選んだり、好きな数字や色で選んだりと、国民的行事を楽しむべく宝くじ感覚で買う人が多い印象でしたが、普段競馬を見ていない人たちが「メルボルンカップは特別なお祭りなんだ!」と言っているのを良く聞いていました。
全世界中で競馬のレースは行われていますが、メルボルンカップほど国民から認知され、愛されているレースは無いかもしれません。
メルボルンカップは賞金が超高額!
国を代表するレースなだけあって、超高額な賞金が用意されているメルボルンカップ。
賞金総額は807.5万オーストラリアドル(約7億3,600万円)で、優勝賞金は440万オーストラリアドルが進呈されます。2着馬ですら110万オーストラリアドル(約1億円)というG1優勝球の賞金が進呈され、6~12着と掲示板外への入着ですら16万オーストラリアドル(約1,460万円)もの賞金が贈られる大盤振る舞いぶりです。
メルボルンカップの賞金額は、凱旋門賞やブリーダーズカップクラシックといった世界を代表するレースと同レベルの高額賞金なのです。
メルボルンカップではどの馬にも勝利するチャンスがある!
メルボルンカップは、短距離戦の多いオーストラリアのレースの中で、破格の3,200mという距離で行われるレース。
出走馬のほとんどが、未知となる3,000m以上の距離を走ることとなり、加えて、出走馬それぞれにハンディキャップが設定されていて背負う斤量が異なります。
これらの要素がメルボルンカップを一筋縄ではいかない難解なレースにしているのです。
逆に言うと、長距離適性の有無が未知な馬が多く、かつハンディキャップ競走ということもあり、どの馬にも勝利するチャンスがあるレースとも言えます。
実際に、人気薄の馬が好走するケースも非常に多く、オッズを鵜呑みにして馬券を購入すると痛い目に遭うケースも…。
どの馬にも平等にチャンスが与えられているレース条件は、多種多様な人種が生活する”移民の国”オーストラリアの平等性を表しているという説もあります。
メルボルンカップには世界中から長距離を得意とする馬が集結!
芝3200mのハンデ戦という特殊なレース形態なので、参戦してくる馬も個性的な馬が多いのもメルボルンカップの特徴。
長距離を中心に使われている欧州馬を中心に、日本からも多くの馬が遠征しています。
芝3000m以上で行われる大レースは世界的に見ても少ないため、長距離を得意とする馬がこぞって参戦し、ほかのレースでは見られないような対決が実現するのです。
伝説的なメルボルンカップのレース3選!
150年以上の歴史を誇るメルボルンカップは、後世語り継がれる歴史的なレースが展開されてきましたが、ここでは筆者の独断と偏見で選んだ、必見の3レースをご紹介します!
その1. マカイビーディーヴァが史上初の三連覇達成!
オーストラリアの歴史に残る名牝・マカイビーディーヴァ(Makybe Diva)は2003年~2005年にかけて、メルボルンカップ前人未踏の三連覇という大偉業を達成。
実は、1歳当時に買い取り手がつかずに、約336万円で主取りとなったものの、キャリア通算で約13億円も稼ぎ出したシンデレラホースです。
特に2005年は、天皇賞(春)制覇を目指し日本に遠征するも2連敗という結果で、遠征のダメージも心配されました。
しかし、同年メルボルンカップでは、トップハンデ58キロというきわめて厳しい条件だったにもかかわらず、見事に勝利をおさめたマカイビーディーヴァのキャリアにとってもトップクラスのレースでした。
レース後のスピーチにて馬主が現役引退を表明し、メルボルンカップ3連覇を手土産にマカイビーディーヴァはターフを去ることとなりますが、伝説的なレースとして今も語り継がれています。
その2. 史上初の日本馬優勝!デルタブルース
日本馬の実力を世界に証明するレースとなったのが、2006年のメルボルンカップです。
現在ほど海外遠征が盛んではなかった当時、メルボルンカップ制覇を狙い2004年菊花賞馬「デルタブルース」と、2006年に4連勝で重賞初制覇を果たしたばかりの「ポップロック」2頭で遠征。
レースでは、早め先頭から抜け出したデルタブルースにポップロックが襲い掛かるという日本馬によるマッチレースになり、しのぎ切ったデルタブルースが優勝するという展開に。
たデルタブルースは、メルボルンカップ勝利が評価され、2006年/2007年シーズンのオーストラリア最優秀ステイヤーに選ばれました。
日本馬がオーストラリアの代表馬に選ばれたのは史上初、さらに、アジア調教馬によるメルボルンカップ初制覇およびワンツー決着、日本馬による南半球で開催されるG1初制覇と数々の金字塔を打ち立てた歴史的なレースとなったのです。
ドバイワールドカップ、アメリカンオークス、クイーンエリザベス2世カップなど所属馬で世界の大レースを制し「世界の角居」の異名を取った名門・角居厩舎(すみい・きゅうしゃ)の名を世界に知らしめました。
その3. 史上初の女性騎手優勝!ミシェル・ペイン騎手
多数の女性騎手が活躍するオーストラリア競馬界の中でも、実力派として知られるミシェル・ペイン騎手。
そんなペイン騎手が、女性として初めてメルボルンカップ制覇の偉業を達成したのが2015年のレースでした。
騎乗した馬は(プリンスオブペンザンス/Prince of Penzance)という馬で、単勝オッズ101倍という最低人気の評価でしたが、この低評価に発奮。
直線抜群の手ごたえで抜け出すと、世界を代表する騎手の一人であるランフランコ・デットーリ騎手との競り合いを制し、見事にメルボルンカップ優勝を成し遂げたのでした。
競馬一家に育ち、ずっとメルボルンカップ優勝を夢見ていたというペイン騎手。
度重なるケガや女性騎手としての壁や大きな挫折を乗り越え、プリンスオブペンザンスの厩務員を務める実兄スティーヴと共にメルボルンカップ優勝を果たしたのです。
なお、ペイン騎手のメルボルンカップ制覇までのドラマチックな半生は、多くの人に感動と勇気を与え「ライド・ライク・ア・ガール(Ride Like a Girl)」というタイトルで映画化されています。
オーストラリアの美しい風景や、鳥肌もののレースシーンが楽しめる映画なので、機会があれば是非見てみてくださいね。
まとめ
メルボルンカップでは、どの馬にも勝つチャンスがあるので、人気に関係なく的中のチャンスがあります。
人気のない馬が来れば、高配当をGETできる可能性も!
宝くじ感覚でメルボルンカップを楽しむオージーたちのように、ぜひブックメーカーでスポーツベットしてみてはいかがでしょうか。